【丸井・青井社長】僕が「売らない店舗」でD2Cに夢中になる理由
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マルイさんやはり収入源の複線化がちゃんと出来上がっているので、D2Cに挑戦しやすい。
またD2C1.0的なフェーズにおいて、丸井さんのファーストムーバー的行動がどのような消費者行動の変化をもたらすのか注目したい。
「売らない店舗」を受け入れる消費者が増えていくスピードを加速し、総合体験提供企業にディベロッパーが変わる為にもマルイさんが見せてくれる挑戦をベンチマークしておく必要がありますね。D2Cメガネ屋Oh My Glasses TOKYOのめがねシャチョウです。
丸井グループとして、D2C分野に注力していくのは、正しい戦略だと思います。(僕は、岡島悦子さんという無茶苦茶優秀な人が社外取締役に入ったのも、青井社長の英断を支えていると思っています。)
丸井さんは、ここまで、これまでの百貨店業態から徐々に不動産業と金融事業(エポスカード)に事業ドメインを切り替えていくことで、急激に利益体質に転換していきました。(ちなみに丸井さんが自社でメガネチェーンを過去にされていたのはご存じでしょうか?2010年ちょっとまでされていて、うちは、提携させていただいてました。その節は、ありがとうございました。)
で、他商業施設と違うのは、楽ちんパンプスなど含めて、丸井さん自身もD2Cの知見があることなんですよ。
ある程度、戦略が一巡してきた中で、丸井を出たテナント、残ってくれたテナントがあり、ここからまた館の魅力もあげていかなければならない。その中で、ネットと連携している分、既存商業施設の枠組みの中で、どうしても出店しにくかったD2Cの思惑と新しい核テナントを探していた丸井さんのニーズが合致したんだと思います。さらに、業界でも認知度の高いFabric TOKYOとメデュラの2社に投資していくことで、その動きを象徴的なものにしていきました。
正しくて興味深い動きですが、あえて気になる点をあげるとすれば以下です。
①投資先が必ずしも丸井に出店していない。
②投資先がどれだけ出店立地で利益が出ているか、今後も出していけるか、は不明。
②に関しては特に、D2C的なショールーム思想で、店舗では赤字でもいい、LTVで回収すればいい、という考えで店頭売り上げで赤字でもLTV見込みでそこそこの家賃を許容しているようにとれますが、そもそも、まだD2Cの黎明期で、足元のCasperの上場、さらにコロナショックでLTVは大きく下落するかもしれませんから、この売らない店舗、という発想仮説自体が崩れ去る可能性はあります。(ちなみに、うちでいうと、店頭売上赤字の店舗は運営しません。)
以上、めがねシャチョウでした。メガネを買う場合はOh My Glasses TOKYOでお願いします。従来の百貨店業界の売上高でいえば、そこまで目立つ額ではありませんが、営業利益率で見ると、従来数%台の世界で戦っている小売業の企業とは思えない数字です。
そのマルイが、D2Cにかけると。どんな勝算を持たれているのか等々お聞きしました。
それにしても、調べれば調べるほどに丸井のビジネスモデルは面白い。
余談ですが、メルカリ、メルペイと組んだら、、とても相性がいいだろうなと思いました。日本で一番最初にクレジットを始めた企業が持つ信用ノウハウ、売らない店舗、パズルがハマる。
すでに、協業関係にありますが、2社の関係性が深くなっていけば、さらにユニークな企業体になりそう。