日本の農業の未来を支える、たったひとつの「解」とは
コメント
注目のコメント
以前はなかなか手に入りにくかったパクチーが、大手スーパーに行くと買えるようになった。前よりも安価で、しかも通年――。
その謎が解けたのが、山梨県北杜市にある日通ファームさんの取材でした。
あの、物流大手の日通さんの新規事業である「野菜工場」です。
「野菜工場」と聞くと、畑のイメージとの乖離に小さな違和感を覚える人も多いと思います。
実際に中を見せていただくと、気持ちの良いの太陽の光や新鮮な水の香り。
ちょろちょろと水の音がしていたのは、野菜に酸素が行き渡るよう常に水を流していたからでした。
この植物工場が採用している「ナッパーランド」「苗テラス」を開発したのは三菱ケミカルアグリドリーム。
1951年に日本で初めて農業用ビニールを開発したのも同社とのこと。
その結果「ビニールハウス」が浸透したことで、私たちは年中おいしい野菜を安定して食べられるようになりました。
その「安定供給」をさらにアップデートしたのがナッパーランドと苗テラス。
冒頭で述べたよう、パクチーに代表される葉物野菜がスーパーに行くといつでも買えるようになりました。
今では当たり前のように思えますが、10年前ではなかった光景です。
野菜は“旬”があってこそ、という思いを抱えつつの取材でしたが、これからの時代、口にするものは「安心・安定」が大事。
無農薬というのも、実はポイントが高い「植物工場」の野菜。
ぜひ、ご一読ください。知人の飲食店では、サラダに虫が混入しクレームとなったことがきっかけで、植物工場の野菜を仕入れるようになりました。
土を使ってないので、野菜を洗う際の手間も減り、仕入れ価格も安定していることが業務改善に繋がっているそうです。
植物工場で高齢者や障害者が働きやすくなったとの記載がありますが、野菜を使う産業でもオペレーションの簡略化に繋がっていると思います。三菱ケミカルと農業!全くしらなかったけど、興味深い。
これから農業は担い手不足によって人は減りますが、減反政策の廃止(稲作)で、生産者が生産量を独自に決められるようになり、ビジネスチャンスが広がると言われてます。
苗テラスのような、システムがあれば、記事の通りたしかに他業種の参入も促進されそうですし、もし未経験でもできるスキームがあるなら、個人的に参加してみたい。農業が本格的にビジネス化すると、これまでにない新しい世界が見えそうです。