#02 ユニコーンたちは、「時限爆弾」から逃げ切れるか?
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ラウンドを重ねるごとに時価総額が積み上げられ、論理もなにもない価格になっている場合が多く、結局逆回転。
ただ、フェアバリューに戻り健全化していくという観点では大賛成。海外だけでなく、一回り、二回りスモールな日本においても、サブスク・saas・D2C等々の有象無象に作り出されるプロダクトの各ラウンドに異様なハイバリュエーションが付いていることもしばしば。ここも健全化の流れに向かうのでしょう。
ベンチャーをやっている側として身が締まる思いでありますが、大人から提供された潤沢な資金で豪華なビジネスごっこ遊びをやめて業界全体が成熟していくためには必要な健全化だと考えます。
注目のコメント
ダウンラウンドは投資家にとってはキツイですが、バリュエーションが正常化する過程の一つと見れば健全な現象です。アメリカでは「絶好の買い場」として積極的に買い増す投資家もいます。一方、事業会社が出資することの多い日本では、ダウンラウンドには「減損は担当者の責任問題に発展する」と拒み、サバイバルのため資金調達しなくてはならないベンチャーにとって足かせになる例も。
右肩上がりでは「坂の上の雲」なため皆ハッピーですが、下り坂になって起業家も投資家も真価が問われる。ダウンラウンドにどう対峙するかは、ここ数年続いた日本のベンチャーブームの試金石と思います。この二回のシリーズは良い記事ですね。
果たしてユニコーンバブルは終焉するのか?
何度も言ってますが、時価総額を競うようなことは早いとこ終わりにして、その事業の社会へのインパクトを評価するようにすべきだと思います。
それと資金使途をしっかりと考えるということも大切。
かなりアバウトに調達額を決めてるケースが見られますが、何にいくら使うのか、それは何故か、その効果はどのようなものなのか、辺りをしっかりとベンチャー経営者たちも詰めておかないと調達が苦しくなるでしょう。
これは仮説を作るのと同じであり、間違ってることもあってもおかしくないです。
間違いを発見したのであれば、それを修正すべくピポットすれば良いのですが、そもそもその仮説すら持っていないのではと思われるケースが見られ、その結果として資金使途が曖昧な形で調達してしまうことが多く、またそれを投資家も容認してきています。
そして過去の調達において、資金使途として挙げたことが出来ていないベンチャーは、その説明責任を問われることになります。
投資家にとって投資先はあくまでもone of themですが、起業家にとってその事業は大切な唯一無二の事業のはずです。
創業時の想い、あの時の興奮、仲間を集める時の言葉、そんなことを思い出して、厳しい局面を乗り越えて欲しい…切にそう思います。評価バブルとなったユニコーンたちをとりまく最新状況をダウンラウンド(企業価値を下げての資金調達)リストといったデータで見ていきます。
巨額の負債を抱えるSBGの今後や、交通・不動産といったリアルな分野での変革の行方は、今後の経済を考える上でも注目のトピックだと思います。