【解説】iDeCo・NISAはこう変わる。新「自分年金」のすべて
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複雑な制度の仕組みが非常にわかりやすくビジュアルに解説されており、保存版ですね。
では、結局のところ、iDeCoとNISAはどう使い分けたら良いのでしょうか?そのヒントとなる考え方を整理してみました。
(1)iDeCoには二重の税制優遇があるが、老後まで引き出せない
iDeCoにお金を入れた時に税金が減ります。さらに、10-40年経って、資産運用を終えたときに、資産運用で増えたお金にも税金がかかりません。
それと引き換えに、iDeCoからは老後までお金を引き出せないという強い制約があります。「二重の税制優遇」と、「老後までお金を引きだせない」という制約により、制度全体としては、メリットとデメリットのバランスが取れているのです。
いざという時でもiDeCoからお金を引き出せないため、iDeCoには「このお金は老後まで絶対に使わない」というお金を入れるのが正しい使い方です。
(2)NISA(つみたてNISA)は、いつでも引き出せる
NISA(つみたてNISA)の税制優遇は、iDeCoほど強くありません。その一方で、「いつでも引き出せる」という強みがあります。(つみたてNISAは20年の制度なので誤解されがちですが、制度上は、20年間の途中で引き出せるようになっています。)
このため、「このお金はいざという時に必要かもしれないけれど、5年くらいは資産運用に回しておけるかもしれない」というお金は、iDeCoでなくNISA(つみたてNISA)が適しています。
(3)生活に必要なお金は回さない。借金はしない
NISA(つみたてNISA)やiDeCoで長期的な資産運用を目指す場合、短期的にはお金が減るリスクがあるため、日々の生活費を回すべきではありませんし、(NPで最近特集されていた「かぼちゃの馬車」のケースのように)借金をして資産運用をすることもお勧めできません。投資や資産運用のトラブルでは、この2つが原因であることが多いように思います。複雑な個人型年金やNISAに関する制度ですが、こちらでわかりやすく解説されてますね。
idecoについては、加入すると60歳の受給開始まで原則脱退ができないので、個人的には加入に二の足を踏んでしまいます。。。同様の税制優遇措置がある小規模共済なんかは任意解約もあるんですが(任意解約時の返礼金は一時所得となり所得税がかかります)、同じ仕組みにはできないものなんでしょうかね。iDeCo・NISAが、2021年にも見直される可能性が出てきました。そのビフォー・アフターを、黒田デザイナーと一緒に図を作り上げて、知らない人にもわかるように仕上げました。
解説は、篠田尚子さんです。iDeCo・NISAの制度について、最新情報アップデートしていただければ幸いです。
【追記】今回も柴山さんにわかりやすいコメントを投稿いただいております。合わせて読むと、理解が深まります。