【独白】僕らが「D2C」で成功した全軌跡
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“流通戦略と、消費者への付加価値を高めること、さらに製造ラインや価格をきちっとコントロールすること、これらをすべて一気通貫で取り組んだのです。”
これって本当にシンプルな事で一番本質的なんですが、長い歴史で作られたサプライチェーン構造は複雑でとても難しくて、製造でこの変換は積もった文化が邪魔して崩せないんですよね。
こういった当たり前の形ができてもっと製造とアパレルの市場の考え方が変わってくるといいなと思います。
注目のコメント
>商品、流通、価値の3つが揃うことで、我々は良いビジネスを立ち上げられましたし、それこそが我々が訴求していきたいこと
アマゾンでは売らないことを美学のように語られているし、私も素晴らしいことだと思うが、その裏では、「流通」と独自の「価値」を生み出すという、異なる分野への追加のリソース投下がバランス良く同時に求められる。
ほんの数年で立ち上げるのはとても難しい舵取りだったと思います。
私は、素晴らしいモノやサービスが、中間商流を介さない(余計なコストをかけない)で最終消費者まで適正価格でたどり着く世界が理想だと考えています。
現在、そんな世界にはまだ遠いけれど、まずは、D2C企業が多くなることと、リスクを取らない卸業者が極力排除され、(利益を独占しない)大きなプラットフォーム企業に集約することによる二極化。二つの大きな陣営の併存なのかなと思っております。D2Cがうまれたのはニューヨークやサンフランシスコではない。ここ日本だ。
D2Cとは、日本の優れた「禅」の思想に基づいた製品設計と、ストーリーテリングを顧客コミュニケーションのコアにおいた「おもてなし」を、アフターデジタル流にインテグレートしたものだ。
プロダクト開発ならユニクロや無印良品が余計な機能を削ぎ落とした「シンプルイズベスト」でありながら「高品質」や「哲学」を徹底的に追い求めている。よりシンプルで低価格を徹底的に貫いている存在なら、ダイソー、アイリスオーヤマなどがいる。
ビジネスモデルやストーリーはZoff、JINSが低コストで高品質なプロダクトづくりの道を切り拓いた。
コミュニケーションセールスは古くは再春館製薬所、やずや、山田養蜂場などが確立し、大手巨大メーカーが君臨する業界に風穴をあけた。
しかし、そこで作られた「ブランド」は、いわゆるブランドというほどに成長しきったものは数が少ない。いやほとんどないとまで言い切ってもいいかもしれない。
日本人は黒船に弱い。海外からのムーブメントこそ世界最先端だと思いがちだ。しかし、自らが気づいていないだけで、世界最先端を走っているものは国内にまだまだある。
それにいち早く気づき、いかに世界に冠たる「ブランド」を作るかは、日本人にとっての課題でありながら、その武器を手にすればJapan as No.1, againも夢ではないのかもしれない。
(allbirds大好き。もう3年くらい履きつぶしていたので、日本上陸超嬉しい。オープン日に原宿で買いました)苦境が続く日本のアパレル業界。既存企業は、そこに光を見出そうとしているのか、D2CとEC・オムニチャネル強化というキーワードに踊らされている経営者か、いまだに何も変えない経営者の二手に分かれていることを嘆きます。ぜひ、この2つのメッセージを受け止めて欲しいです。
◯実は、D2Cの中でも、ディープなR&D(研究開発)と、良い流通戦略を結び付けている企業は数えるほどしかありません。
◯アマゾンや楽天のようなECのプラットフォームは、あらゆる製品のカタログみたいなものです。自分たちのブランドが、機能の一つみたいになってしまう。しかも、ストーリーテリングは失われ、製品にかけてきた「深み」も損なわれてしまう。