エストニアは本当に「電子国家」なのか--現地に移住した日本の若者がみた実情
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要約すると、
ICカードで行政サービス、オンラインで所得税の申告など電子化が進んでいる。
元々は国の仕事を減らすため導入し始めた。
データを安全に共有する技術(X-Road)が導入、国が保障することで異なる病院でも患者の情報共有が容易に。
そもそもこのコンセプトは地政学的リスクによるもの。
クレカ決済はほぼ普及しているが他は現金くらい。日本と比べても選択肢は少なめ、などと必ずしも超電子化ではない。
ITの職は需要高めだが他はそうでもない。
自分なりにやってみました。
注目のコメント
エストニアは日本と同様継続的な人口減少に悩まされている国。
2050年と比較した人口減少率は12.7%で日本の16.3%と比べても遜色のない程です。
又大陸国家にも関わらずバルト海には2222もの小島を抱えるなど行政のコストが高く、独立時にロシア人を追放した関係上行政の立て直しが必要だったため電子化に進んだ経緯があります。
小国ながら実は同じ悩みを抱えているあたりが日本人に人気のある所以なのかもしれませんね。執筆した齊藤です。
エストニア、電子国家、と聞いてSF都市のようなものを想像して連絡をいただく場合が多いですが、想像するIT最先端空間を味わいたい場合は、中国の深センなどのほうが適していると思います。
今回は、私の考えるエストニア電子国家の本質に、自らの生活を通してフォーカスしました。
エストニアはまだ国自体が若く、国家自体がスタートアップのような感じです。
国と国民をフル活用して、新しい試みに挑戦・研究をしている段階と言えます。つまり、現状システムや雇用、技術、教育レベルが高いというよりは、これからの見込みがあるのだと感じております。
「エストニアには会計士が自動化された!」などど言及されていたりもしますが、実際には会計事務所はいくつも街にあったりと、イメージと現実のギャップはまだあるのです。
今回の記事は、エストニア電子国家の本質、歴史、そして私の実体験を絡めたエモい記事になったのではないでしょうか。「電子国家」と呼ばれているエストニアですが、日本のようにスマホ決済が使えるわけでもなく、街並みも古き良きヨーロッパという感じ。では、いったい何が電子国家なのか、エストニア在住の日本人である齊藤さんに解説していただきました。国が奪われてもすぐに再出発できるために、国民の情報を電子的に保護しておくという発想は斬新でした。