D2Cユニコーン初の上場 Casper S-1を読む
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記事の最後に書きましたが、ピュアなテック企業ではなく、このようなリアルプロダクトを扱う会社の上場後の株価パフォーマンスは低下する傾向にあります。
Casperの上場後に株価が低迷し「やはりD2Cは...」というネガティブな機運が作られてしまう、というシナリオは十分に考えられてしまいます。ある程度の規模に達したD2C企業が、成長率を維持するのに苦労しがち、というのは事実。
実際、CasperのS-1を見ながら思うのは「もはやD2Cではない」ということ。TV広告をガンガン打ち、18のリテールパートナーを持つという、間接的コミュニケーション、中間業者込みの商流という旧来型リテールビジネスへ回帰しており、「D2Cは業態ではなくステージ(あるいは顧客獲得手法)である」ということが反映されていると思います。D2Cユニコーン初の上場 Casper S-1を詳しく解説。米国のD2Cは各社10年選手なので日本よりは随分と進んでいる印象。インスタをグロスバックして安くユーザーを獲得して直販で利益率を上げるというところから、より総合的にユーザーとのエンゲージを高めるところまでいってる。以下印象的だったもの。
リアル店舗の良さを強調。既に60店舗で200店舗まで増やす予定。マーケティング費が巨額、2年で450億円も。売上は$169M(2016)→ $251M(2017)→ $358(2018)とこれまでは50%成長だけど、直近は20%まで下がってる。
Casperがどのくらい評価されるのか注目!D2Cの草分け的存在でユニコーンのCasperがS-1を提出。
こちらは内容が日本語でわかりやすく解説されています。
安めな価格設定が効いているのか、この業界にしては思ったより原価率が高いのが印象的でした。
リピート率20%は高い印象ではありますが、
「一つ買ってよかったら、家族やパートナーの分を購入する」というのは寝具で割とある購買パターンなので、1年以内リピート率は高めに出ると思います。
ちなみに米国におけるマットレスの買い替え頻度は通常10年程度と言われています。