日本の食におけるサスティナブルのあり方丨ルレ・エ・シャトー副会長 Olivier Roellinger(オリヴィエ・ローランジェ)
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注目のコメント
フランス料理はもちろん素材を重視する料理ですが、日本料理には素材を重視する、敬意を持つ姿勢が、フランス料理よりも一層濃く現れています。また季節を重視する姿勢も強く、それは日本の菓子にも現れています。
更には物を無駄にしないという考え方、料理を提供するときの美的な感覚というのもありますよね。
そして非常に重要なのが、日本では生や死に関する考え方、生きているものの命をいただくことによって私たちが生き続けることが出来るという意識が非常に高いということです。
それは私だけではなく、他のフランス人のシェフにとっても同じ感覚だと思いますし、だからこそ日本料理はこれだけ世界中を魅了したのだと思います。
日本料理の持っている「生きているものに対する責任」の要素があるからこそ、これまで日本料理は世界全体を魅了して来たわけです。だから、今後、もし日本料理の姿が変貌してしまうとなると、これだけ日本料理に大きな期待を持っている外国人のシェフが多いだけに、大きな失望のもとにもなると思います。