【大予測】ユニコーンバブル、「本物」と「偽物」を見抜く
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注目のコメント
この問いが一番心に響きました。
「「同じ顧客層に向かって同じ商品を提供しているとしたら、彼らは何をめぐって競争しているんだ?」」
今回は、全体としてフィンテック企業への警鐘という内容です。
「「フィンテック」という曖昧な言葉が、投資のゴールドラッシュをもたらしている。CBインサイツのデータによれば、現在、ベンチャーキャピタルに後押しされたフィンテックのユニコーンは58社に上り、それらの総評価額は2140億ドル(約23兆円)に達しているという。」
とのことですが、
金融業は、バカデカシです。
時価総額筆頭のJPMorganは45兆円くらいありますし、10兆円以上の金融機関は20社はあります。
58社のうち、何社残るかわかりませんが、このうち数社が生き残り、トップ金融機関のリストに名を連ねられるかという勝負だと思ってます。
すでにユニコーンの評価を得ていようと58社全部が生き残るわけではありません。
ユニコーンとは、けして強い生き物ではありません。とても力強く、勇敢ですが、人にアッサリ捕まってしまうくらいの伝説上の生き物です。
数百年かけて築かれてきたシステムを再設計しよう、あるいは数十年かけて築いた大企業の牙城を打ち崩そうというのを、わずか数年でやろうとしています。本来、土台無理な話ですが、もしなし得た場合には投資リターンは数十倍、数百倍にもなりえます。一方、リスクもバカデカシです。
ITバブル崩壊で破綻企業が相次ぎましたし、生き残っても当時の価値を越えられていない企業も多いです。しかし、当時のクレイジーな値付けを越えていった企業もあるんです。
流行り廃りに流されず、10年後の未来を渇望し、真剣に向き合った投資家だけが、大きなリターンを得るのだと思います。日本は投資的投げ銭があまり上手ではないですね。ギャンブルは好きなのに。
次回のソフトバンク投資の回が楽しみです。
今大変な渦中だと思いますが、それでもなお、私は日本企業で唯一と言っていいぐらいの、お金を真剣に投げているチームだと感じているので。そう言えば先週末に日経新聞のネクストユニコーンでも取り上げられている有名スタートアップ企業について、創業者CEOが退任したという話を聞きました(公式のリリースは出されていませんけれども)。
日本でもそろそろスタートアップ景気のサイクルが後半戦なのかもしれません。企業ごとに、売上高の質、成長性の質、競争優位性の質、そして利益・キャッシュフロー創出能力の質が問われる局面でしょう。近年、ユニコーンブームを支えてきた「フィンテック」のブームを、鋭く分析するQuartz(https://qz.com/japan/)の特集です。このハブルを彩ったソフトバンクの役目も含めた力作を、前後編の2回でお届けします。