【討論】圧倒的に少ない日本での起業。原因は教育? お金?
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日本と世界のほとんどの国の違いは、新卒での就職がかなり容易であるということでしょう。どの国でも、「大学は出たけど職が無い」という若者であふれかえっており、特に中東やアフリカだと、20代の失業率が30%を超えているのがザラです。自分の国にいても未来が無いので、自分で起業する、もしくはいっそヨーロッパや北米に移住してやろう、と若者たちは国を出ていきます。日本はそうはなっていません。
米国でも、起業といっても数からいえば、シリコンヴァレーとかテック企業よりも、トラック一台で始める運送屋とか、建築業の孫請けのさらに下請けといったケースの方がはるかに多いでしょう。
『ドラえもん』は、野比のび太が、本来は大学を出ても就職できずに起業、ほどなく破産するという人生だったはずが、ドラえもんにサポートされることで公務員(環境保護専門職)に就職できるという未来改編の物語です。別に日本に限らず、起業というのは切羽詰まってやる場合が多いであろうし、新しいテクノロジーを持っていたからといって、それを国や企業に売って安楽な人生を送る人は多いでしょう。
ただ、社会に居場所が無い人は別です。欧米に移住した中東やアフリカの若者は、そこでも恵まれた仕事は無いと知って、どんどん起業してきました。日本に常時30万人いる留学生の間でもかなり見られる傾向です。たとえ企業に就職しても、外国人である自分は上には行かせてもらえない、と思えば起業に走るでしょう。日本でもどの国でも、起業というのは、社会に居場所が無い、外国人や、公務員にはなれない人たちが、成り上がるための唯一の道として縋りついていったキャリアである場合が多いです。日本で起業が少ないのは、日本人の多くは比較的平等で居場所を提供されているということで、行き場が無くなれば起業に走るでしょう。日本の仕事って硬直化してるというか、一本道になってしまっていると思うのです。
海外を見てみると、経済界と政界と学界を行ったり来たりすることが普通に行われていると思うけど、日本はそういう生き方に対して否定的かなと。
自分は社会人人生30年目ですが、内訳は大企業11年、ベンチャー19年で、メインで在籍した会社数は14社になりました。また大学院での講義も通算で10年弱となります。
これはかなり極端な例ですが、会社を倒産させて大変なこともあったけど、何とか生きてくることが出来ました。
起業のリスクばかりに目が行きがちかもしれないけど、そのリスクって一体何かを正しく理解している人は少ないと思います。そして当然大企業に勤めることのリスクだってあります。
自らの恥を含めて語ることになりますが、そういうこともしっかりと伝えていかねばと強く思います。圧倒的に少ない日本での起業。でもスタートアップやベンチャーに転職することが受け入れられるようになったのもここ10年くらいの話だと思うので、起業に無関心な人が7割を超えているというのも、なんだか納得です。
ものすごい速さで変化している社会に「100%安全な道」なんてないからこそ、自分で考える力をつけるための教育は大切だと思いました。
記事の最後に番組「The UPDATE」の動画もあるので、全編(約60分)ご覧になりたい方はぜひ!