「おやじ」たち再集結！～トヨタグループ 現場の絆
コメント
注目のコメント
日立に「工師」という役職があります。現場の匠の最高位。この「おやじ」たちはきっとトヨタにおける工師を育ててきた親方なんでしょう。「（長く）働けるようになった分だけ、若手のチャンスが少なくなってきているのも今の情勢。そこを少し直していくことをオールトヨタで考えていかないといけないのではないか」という言葉がとても印象的でした。
ちょっと視点を変えると、報酬は金銭だけでは無いという証左かと思います。
世界のトヨタを支えるプライド、最前線を退いて尚、社長から頼りにされる誇り、そういったものは限られた人しか得られないものだと思います。
コミュニティマネジメントの観点からも興味深いです。おやじの会の懇親会の最中に豊田章男からのテレビ電話、
豊田章男:
世界中に自動車会社が数ある中で、他の自動車会社のトップが持っていなくて、唯一トヨタの社長だけが持っているもの、何だか分かりますか？
会場:
おやじ！
こういう絆がトヨタの強さを長年支えてきた、それを象徴するやりとりです。
おやじがいるから、私は世界で戦える、という豊田章男の言葉には、トヨタの3代目が受け継いでいる紛れもない創業精神が宿っています。
清華大学に訪れるときも、現地の人と同じ交通手段、最後は自転車という豊田章男のしなやかさがあって、こんな現場で鍛えに鍛えられた現場技能者の心をつかんでいます。
なんだこの若造、と鍛えられたからこそ、リスペクトしあえるんですね。なかなか貴重な映像でした。
トヨタの本当の強さの源泉は、古くさい言葉が並んだ豊田綱領にあると再び思ってしまいました。1935年に策定されたものです。
一、上下一致、至誠業務に服し、産業報国の実を拳ぐべし
一、研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし
一、華美を戒め、質実剛健たるべし
一、温情友愛の精神を発揮し、家庭的美風を作興すべし
一、神仏を尊崇し、報恩感謝の生活を為すべし
