イランで大規模な油田発見、原油埋蔵量が30%超増加か
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これは、政治的駆け引きの一種で、地理的な新しい発見といった類の話ではありません。
イランのフーゼスターン州からイラク南東部にかけて、地中に原油がまだまだあるのは従来からわかっている話で、そのほとんどは開発されていません。主に海底の奥にある原油です。正確な埋蔵量、現在採掘可能な量などは、本当はわからないでしょう。
イランのロウハニ大統領が送りたいメッセージは、「イランにはビジネスのチャンスがあるので、米国の経済制裁に同調し続けるのは損である。各国は米国の経済制裁を破ってでもイランと取引に来るべきである」というものです。一種のセールストークです。
「530億バレルの新油田」ということですが、もちろん「油田」が現にあるわけではありません。なお、ここでいう「530億バレル」は埋蔵量であって、原油回収量ではありません。イラン政府によれば採掘可能な回収量は、10%で、53億バレルということになります。これも、実質的な根拠はないでしょう。
中東の政府の公式発表というのは、政治的な意図のためには大々的なハッタリやデッチ上げもドンドン入れてくるので、その前提で読む必要があります。別コメ転載
イランピッカーの商社マンが専門のエリアですが、基本情報を整理すると、テヘランから南西部にあるフゼスタン州で大規模な油田発見とのこと。場所的にはイラクと隣接しておりクウェートも近接です。陸路でいくには、おそらくザグロス山脈の山岳地帯を通り抜けないといけないため難しく、基本は海路でのアプローチになるでしょうか。
油田の大きさ的に言えば、世界最大の油田はサウジアラビアのガワル油田と言われています。Wikipediaによれば累計生産量は550億バレル、最大1000億バレルの生産ができるらしいです。
ちなみに石油というと中東がイメージされますが、世界最大の埋蔵量を誇るのはベネズエラだったりします。ジャック・ライアンの新作はこのベネズエラを舞台にしています。
明日の原油価格がどうなるのか。石油って枯渇するする言われながらぜんぜん枯渇しないな。むしろ産出量が増えていってるくらいだよな。
それにしても中東ばっかりズルいな。日本でも出てこないものか。
まぁ出たら出たでアメリカが難癖付けて収奪していきそうだが。
日本近海に埋まってるとされてるメタンハイドレートは一体どうなってるのか。