キャッシュレス先進国のイギリスで感じた日本の未来
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お〜、これは必読ですね。
日本で海外のキャッシュレス事情と言えばQRコード決済の中国かクレカのアメリカ、欧州ではSWISHという目玉のあるスウェーデンばかりで、何故か英国があまり取り上げられないのが不思議でした。
銀行のデビットカードのNFCタッチ決済が牽引する英国の動向は、実は欧州の他の国でも進行している欧州型キャッシュレス社会のひな形でもあります。移民や旅行時の海外事務手数料などチャレンジャーバンクが勃興した事情や、インターチェンジフィー規制など行政がとった対策など、背景事情も的確に説明されていて凄い。
僕は銀行口座保有率の高い日本では本来英国のようにデビットカードがキャッシュレス社会を牽引すべきだったと考えています。特にインターネットもスマホも不要、ATMで現金引き出しに使っているカードをそのまま支払いに使えるデビットカードは高齢者向けに最も優れたキャッシュレス支払いの手段のはずです。
しかし残念ながら日本ではデビットが出遅れガラパゴスQR決済が乱闘中。そんな英国と日本が異なる道を辿った理由の分析も興味あるところです。英国の小切手文化、欧州と日本の店舗手数料の違い、日本のポイント文化など様々な要因が絡んでいると思います。このnoteを書いた方が正しかったことは、イギリスでキャッシュレスを体験するに当たって、イギリスでチャレンジャーバンクのアカウントを開いて、現地発行のカードを手に入れたことです。
彼がパスポートステータスがどうなっていてアカウントを開設することが出来たのか?このnoteには書いていませんが(単なるvisitorでは不可能だったはず)、現地発行のカードを持ってイギリスのキャッシュレスを体験したことで、その経験値にバイアスがかなり少なかったものと思います。
イギリスでは、日本円で3000円くらいまではICチップカードであればサインレスが普通です。ロンドンオリンピックの時にvisaが力を入れたので、contactlessがかなり浸透しています。この利便性を実感するためには、現地発行のカードで、利用時にすぐにNoticeが来る仕組みを使うことで実感できます。日本のカードだと、このNoticeがあってもメールです。現地ではSMSで来ます。ですから、利用額をリアルに把握出来るというところがポイントになります。
Sugiuchiさんなども書いていますが、何故日本でQRコード決済乱立状態になってしまったのか?中国に行って現地で見つつ考えたのですが、思うに。アリペイやWe chat Payなどのアカウントを日本人が開設するところに裏技を必要としたので、そのノウハウがネットで色々氾濫して、かつ、現地でアカウントを持って使っている日本の一部Fintech企業が、「便利ですよ~」と無責任に煽ったにで、中国のQRコード決済に意味なくプレミアム感を付加してしまったのでしょうね・・・
あれは、visaやMastercardが手に入りにくく、NFCを普及させる末端までの経済力がない中国だからこそ可能だったQRコード決済だったと思います。
⇒銀行口座直結であるところから、事実上デビッドカードですから。
そこを、アカウントを作ること自体にプレミアム感を煽ってしまったので、特別なものだと勘違いした日本のFintech企業が多かったように感じます。
実際に、欧州では普通にブランドカードがあればストレスフリーでキャッシュレスが体験できます。特にロンドンが、地下鉄にブランドカードのContactlessで乗れるので、日本で発行されたContactless(Type A/B)で利用可能です。