経営戦略の中で人事戦略が最も重要である──カゴメCHO有沢氏はなぜ「社長の年収」を全社公開したのか?
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カゴメCHO(最高人事責任者)の有沢正人さんに、リクルートマネジメントソリューションズの荒金さんと共にインタビューを行いました。
今日から3回シリーズです。
最初は、プロ人事としてカゴメにやってきた有沢さんが、どのように人事戦略の転換を図っていったのか、具体的な取り組みとその進め方について語っていただいています。
有沢さん曰く「スーパーオールドファッションドジャパニーズコンサバティブトラディショナルカンパニー」だったカゴメをどう変革していったのか、が今回のテーマです。
経営戦略の中核に据えてもらうところからスタートし、トップから変革をはかりつつ、働きやすい環境を作りながら、徐々に人事マインドを持った人を会社の中で増やしていくか。マーケティング的な視点でそれを進めていったとのことです。
これは言葉で書くと簡単ですが、実際にそれを行うのは大変なことです。果たしてそれはどうやって進めていったのでしょうか。
有沢さんは話が基本的にとてもとても面白くて、引き込まれる方でした。それは人事施策で驚きを提供する、というところにも相通じるものだと思います。
最近特に、思うのですが、皆が同じようにやる必要はないんですよね。カゴメはこうやったからうちでも同じようにやろう、とか、有沢さんがこうだったから、とか、そういう話ではないんだよなと。
一段メタなところで大切だと思うのは、どのように自分の「持ち前」を生かして物事に当たるのか、ということではないかと思います。それは、個々の人間単位でもそうでしょうし、会社単位でもそうかなと。
ただ、持ち前が何であるのか、ということは、使い古された言語では捕えきれませんし、これが自分の、自分たちの持ち前だと思っていたことは、時間が経つと嘘くさくなるといいますか、ツルッとしてしまいます。
大切なことは、自分たちの、自分の持ち前が何であるのか、ということを考えながら変革に当たるということが、地に足のついた変革へとつながる上で大切なことではないかと思います。
その辺含め、シリーズ全体是非ご一読いただけると嬉しいです。中小企業やベンチャーでは実際に人事はいません。どちらかというと財務の方が大事ですし、実際に中国でも総経理っていうくらいビジネスでは人の話は出てこないです。でてきても採用くらいですかね。
私もどうしたら人事という業務をなくしていけるのかというミッションを勝手に作って企業人事を続けてきました。要はマネジメントに人事業務を理解させてアクションさせ、フィードバックを与えていくサイクルを作って独り立ちさせていく…
結局なくならなることはないんですが、是非人事の皆さんも、マネジメントに携わる皆さんも”人事戦略”とか”ビジネスパートナー”などの言葉に踊らされずに真摯にビジネスや現場に向き合って、皆さんにとってのビジネスパートナーたちと信頼関係を築いていってもらいたいと思います!