“下積み”はもう古い、勤続3年未満で半数が転職検討
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何かにつけて、今の若手は流動性が高い、とか、下積みを敬遠するといったことが言われがちですが、この点について例えば20年目と特徴的に大きく変わっているとは思いません。
少し対象は違いますが、新入社員を対象にした日本生産性本部の働くことの意識調査(1999年)でも、『あなたは、この会社で、ずっと働きたいと思いますか。』という質問に対して「定年まで働きたい」は15%、「状況次第で変わる」は48%でした。
下積みという考え方は古いと言われますが、必要な企業では避けられないプロセスです。
関係構築がアウトプットに影響をもたらすような業界や、技術やスキルの習得に時間を要するような場合、下積み経験が無いとその会社で高い付加価値を生むことが出来なかったり、責任を持って意思決定するポジションとして認知されづらかったします。
一概に下積みが悪いとは言えないわけで、問題となるのはそうした企業文化と自分自身がマッチしないにもかかわらず選択してしまった場合です。
ただ、自身のキャリア形成の選択肢を社外に求めやすくなったことから流動性の理由は変化しているでしょうし、キャリアを会社に委ねない意識が高まっているのは実感としてそうだと思います。
注目のコメント
相変わらず「終身雇用」というありもしないスローガン的説明を前提とした記事だ。文字通り死亡するまで継続する雇用形態はどこにも存在しなかった。実際は、期限の定めのない雇用であり長期雇用のことだ。多くは戦後直後に見られたブルーカラーの採用難への対策だった。
リードは「半数が転職検討」とするが、むしろ約9割が転職活動をしていないと、真逆の結果を意味すると思う。
入社3年以下での実際の転職率は上がっているのだろうか?
社会人経験の乏しい者への需要が多いとは思えない。
経験やスキルがないままジョブホッピングするのは、かつて「青い鳥症候群」といわれた。実績のある人の場合、転職が評価されることがある。しかし、ブラック企業からの離脱以外、実績の乏しい者の場合、履歴書に短期間での転職が記載されていると評価は下がると思う。
つまり、「使い捨て」の労働力が増えることを望む勘違い経営者のプロパガンダだ。
「滅私奉公」はそもそも企業を揶揄する言葉で、肯定的にとらえられたことはないのでは。「下積み」の否定は未経験者やスキルのない者の非正規化の肯定の裏返しであることに気づいた方がよい。
こういう安直な記事に煽られないことだ。
雇用流動化という、大リストラが始まっている。キャリアは常にオープン。
どんなにいいと思った会社や仕事に就いても、いつ新たなチャンスがやってくるかわからない。
経験と成長を積み重ねるとともに、価値観も変わる。一度就職したら、ずっとそこに居続けると考えるのは無理がある。
会社に自分のキャリアを委ねないのは当然。下積みが古いとかではなく、キャリアディベロップメントを真剣に考えるのは大事です。
自分の考えが甘いかどうかは、挑戦してやってみればわかること。失敗することもある。でも、それも成長のための経験です。メガバンクなどではどんな業務でも3年を目処に異動が行われるので3年で一定のノウハウが習得できるのは納得できますが、経験がモノを言う投資銀行業務では3年ではまだ未熟だと思います。
余談ですが、銀行では昔は将来的にどんな業務を希望していても最初の数年は支店内でローテーション業務をやることになっていましたが最近はその期間が短縮されたり最初から希望する部署での勤務も増えています。j