米WeWork、新規契約を一時停止 FT報道
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weworkがスタートする1年前からweworkと似たモデルでレンタルオフィスやコワーキングを展開しています。
特に小規模事業者にとってはweworkはブランドで、コストパフォーマンスとは遠い存在。
weworkより好立地でデザインも良くコストも低いコワーキングが出てきている現状で、weworkのブランドの価値が毀損した時、見合う対価を払い続けるスタートアップが右肩上がりに増えるのかが疑問です。
注目のコメント
WeWork、業績は赤字ですし、手元にお金ないですし、将来のリース料を含めた実質的な負債(後述)は膨大なので、エクイティを中心に新規に調達できないと事業運営を継続できません。
既存事業にかかるリース料はノンキャンセラブル(解約不能)でスケジュール通りに支払いが生じます。こんな中、資金繰り破綻を少しでも遅らせるべく、キャッシュアウトを止血するために、①新規の投資を止めるのと、②固定費の削減(= 従業員コストの削減)するのが、財務リストラの王道です。
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S1ファイリング(目論見書)によると、
・足元の全社業績は赤字。成長投資のための支出を除外した既存ビジネスベースでも赤字。本質的に儲かっていない
・手元現金は3000億円程度。BS上の総負債は7000億円程度
・しかしBSに乗っていないリース債務(オペレーティングリース契約により将来15年程度に亘って生じるリース料支払総額)は5兆円程度あり、これが膨大
→ 金融機関などの債権者・デット投資家は、リース債務をプロフォルマで含めた実質的な負債ベースで融資の可否を判断しますこの頃批判されることばかりで何が評価されてたのか忘れてきてしまったので、思い出すべく過去記事のNP特集とかコメント欄を復習してみました。
-リアル版SNS、日本上陸
シェアリングエコノミー最後の黒船と称されWeWork (ウィーワーク)。3億ドル(約330億円)を出資したソフトバンクグループと手を組み、日本に上陸する。ニューヨーク発のコワークキングスペース(共同オフィス)を展開する同社の時価総額は2兆円と評価される。その魅力は、場所だけにとどまらないリアル空間での「コミュニティ」の提供だ。
-WeWorkに代表される新しいソーシャルネットワークはフィジカルな人同士のリアルなコミュニティをプロアクティブにプラットフォームの主催者が形成する密結合のソーシャルネットワークをマネタイズする。
→そういえばソーシャルネットワークという観点で評価されていたんだなと思い出しました。
この観点の評価(額)はいまどうなんでしょう?
-この会社がただお洒落なシェアオフィスを提供する不動産ベンチャーでないということが、はっきり分かりました。ビルの建設の試作やシミュレーションから、空間設計、入居者たちの導線まで、すべてソフトウェアで自前でデザインできる。一種のテクノロジー企業であり、物理的なコミュニケーションまでデータ収集できるパワーを持つからこそ、時価総額にして2兆円もの評価を受けている。
→ここはもうテクノロジー企業ではないってなってますね。
そしてプロピッカーの占部さんが2017年当時に書いてるコメントが今の感覚に近いですね。
-これを読んでなお、革新性がそこまでハラに落ちない。。。
ベンチャー向けのインキュベーションオフィスって昔からあり、ここまででないにしてもネットワーキング要素はあったはずで、全く新しい発想ではない。
ソフトウェアで設計といっても、通常のオフィスのように全員が同じ会社でもないので、全体の生産性をあげるでもない。
結局、ネットワーキングで重要なのは「イケてる人が集まってるか」ということだとすれば、良いブランディングになって、なんとなくイケてる人はwe workよね、となって更にイケてる人が集まる、という良循環になってるという、「ブランドビジネス」なのかな、というのが現時点での個人的な結論です