誘致6割超が反対「カジノ、そぐわない」 横浜で市民調査
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「横浜市のイメージにそぐわない」にはびっくりした。存在感がどんどん小さくなっている横浜に市民はどんなイメージ持っているんだろう。カジノという響=治安の悪化とか、ギャンブル依存症が増えそうというのはさんざん指摘されているとおり先入観。高齢化に伴い日本全体で現状維持志向が強くなっているが、人口減少下では現状維持しようとすれば衰退し、成長しようとしてはじめて現状維持できる。これからは新しいことに挑戦する企業、自治体だけが生き残るのだろう。
弊社(JX通信社)と神奈川新聞社の合同調査です。
ポイントは下記です。
・反対が6割超であるだけでなく、「強く反対」だけで全体の半分近くに達している
・反対理由は、治安やギャンブル依存症への懸念以上に「カジノが横浜のイメージにそぐわないから」というもの。つまり横浜市民のシビックプライドの問題になっている
・住民投票を行うべしという意見も7割超えで、前回2017年に「白紙」を公約に当選した市長が推進するにあたっては改めて市長選を行うべし、とする意見も5割超
国が公表したIR整備の基本方針案では、IR整備の推進にあたって「地域における十分な合意形成を確保」することを求めています。
市長は今後市内18区全てで説明会を行うなどして理解を得たいようですが、ギャンブル依存症云々といった具体的な話以上に、もっと根源的な、心理的な部分で忌避されている点で、市長側にとって極めて厳しい結果と言えます。
恐らく他地域と異なるのは「具体的な懸念を解決しても、市民感情が好転する見込みが薄い」という点で、どのように分析しても、林市長側には厳しい結果であると言えそうです。
※追記:サンプル数がないなどという指摘がありますが、事実と異なります。1面トップに明記の通り、1957件電話がかかり、1043人から回答を得ています。「横浜のシヴィックプライドにそぐわない」?
ええー、そうかなあ。
一応神奈川県生まれ神奈川県育ちの自分の感覚では、かつての横浜のシビックプライドは「何でも始めてなこと」
神奈川県民全員、鉄道も、ガスも、電話も、電灯も、散髪屋も、写真も、ビールや肉料理でさえ、ともかく近代的なものは皆横浜が日本の発祥の地と習ったはずです。
日本で一番先進的で、ハイカラで、お洒落な街。
東京とか内心田舎者と思っている、正直いけ好かない奴ら。
それが我ら神奈川県民でしょ。その中心が浜っ子でしょ。(私は元ですが)
ならばこそ、日本初のIRは横浜こそ相応しい。
それこそシンガポールのマリーナベイサンズを上回るような、全世界から人が来るような、新たな港横浜のシンボルを作ってこその横浜でしょう。
別にカジノがどうこうじゃなくて、そういう気概が無くなって、なんとなく現状維持で落ち着いてしまうのなら、神奈川出身者としていささか寂しい限りです。
(追加)
IRの建設予定地は市の中心部ではなく本牧埠頭一帯です。
実は私は昔一番良かった頃の本牧で働いていました。
当時は今はなきマイカル本牧の下にみなとみらい線の駅ができ、新しい都心になると期待された場所で、活気がありおしゃれ店がたくさんありました。
しかし鉄道延伸の反対運動から町の開発は中止され、今は寂れた陸の孤島です。
個人的にはマリーナベイサンズに比肩するような施設ができてあの頃の本牧が戻ってきたらとても素敵だと思うのですが。