前より収入が減ったから!増税前の駆け込み需要が低調な理由は深刻だ。
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駆け込み需要があると、増税後の消費の落ち込みが、実際以上に大きく見えるんです。たとえば毎日お餅を10個食べて生活している人が、増税で9個しか買えなくなると、消費は1個落ち込みます。消費は10個から9個に減りますが、政府が税金として取り上げた1個を家計の代わりに消費したら、全体の需要は落ちません。
もし、2個の駆け込み需要があったらどうなるか。消費は10個、12個、7個、9個と動きます。増税直後の落ち込みは強烈ですが、いずれ普通の水準に戻るはず。前回の消費の動きを振り返ると、見事にそういう形になっています。こうなると、政府が取り上げた1個を家計に代わって消費しても、増税直後の需要の落ち込みはカバーしきれません。
実は、前回ほんとに消費が冷え込んだのは、一旦消費が戻ったそのあとです。でも、こうした動きがあったから、全ての責任がアベノミクスの当初の3本の矢にはなかった消費税に押し付けられた。
今回の増税にあたって同じことが起きたら、この先消費税を上げることは不可能な雰囲気になるかもしれません。そこで財務省をはじめ関係する皆さんは、駆け込み需要を起こさないよう、いろんな対策を必死になって打っていると聞き及びます。駆け込み需要が見られない背景には、そんなこともあるんじゃないのかな (^^;収入が減ったから買わない。当たり前すぎる理由ですね。これがデフレの最大の原因ですし、消費不況の正体ですよね。ここをなんとかしないと、買う人は買うし、買わない人は買わないのなら、ポイント還元分デフレになるだけです。