【新】本業を殺すのは、新しい「代替機能」だ
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“例えば、レコードプレーヤーの針ですが、針の材料がチタンになったとしても材料の変化ですよね。でも、CD、DVDになったらそもそも針の出番がない。「同じものの代替」ではなく、「同じ機能の代替」が一番怖い。競合相手よりも、代替して製品を不必要にしてしまうものが本当の敵です”
これには概ね同意です。そのためには今自分が提供している「価値」について正しく理解しておく必要がある。セオドアレビットじゃないですが「人々は穴を開けるためにドリルを買っている」のでしっかりとドリルでなく価値のほうに集中したいですね。
注目のコメント
コングロマリット企業の観点から言えば、
在るのは「その時点ででのコア事業」のみで、そもそも「本業」は存在しない。
収益の中心となるコア事業は、時代の流れで当然変化して、事業ポートフォリオも「売ったり買ったり」で組み変わる。
そもそも特定の事業や分野を「本業」と信じた段階で企業の衰退は始まるのではないでしょうか?本業転換を自社内で行うのは負荷がかかりやすいので、子会社を通じた事業転換も実効性が高いと思います。
古河鉱業(古河機械金属)→古河電工→富士電機→富士通→ファナック
などは、外部の「知」を採り入れながら、再編によるエボリューションを果たしたわかりやすい例でしょう。会社の屋台骨を支えている「本業」の業績が波打ちながらも右肩下がり。「不景気だから」「今期はたまたま」と本業の衰退に気づけない。気づいていても新規事業を生み出せない。
製造業がテーマですが、新聞記者出身の私には紙メディアがネットの登場とともに歩んだ苦難の道が頭に浮かんでしまい「共感(あるある)」と「痛み」が交互におとづれる取材でした。
山田英夫早稲田ビジネススクール教授の「本業転換」に関する示唆に富んだ分析をぜひご覧ください。