【真相】シャープの「復活」は、本当なのか
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「歴史にifはない」と言う通り、シャープが鴻海傘下で良かったのか、それとも幻となった政府主導の日の丸連合に加わっていた方が良かったのか、タイムマシンがないので確かめようがありません。
とはいえ、シャープの社員に話を聞くと、大半の人が「鴻海傘下になったよかった」と答えます。
その理由は、社内政治によって決断が下せない過去の経営より、トップダウンで実行に移せる現状の方が望ましいという理由が多かったものでした。
ただ、戴会長兼社長の経営手腕への依存が続いており、次期社長候補が社内で育っていないのも、目下の経営課題です。台湾企業のコスト意識について
シャープよりも10年近く前に鴻海と同業の台湾メーカーの連結対象子会社となった日本の上場会社に勤めた経験から考察する。
(1)トップが細かい金額の決裁を行うのは至極当然
日本のサラリーマン経営者は身分相応の経費を
特権が如く使うことは当然と考える。
(2)オーナー経営者が多い台湾企業の文化では、
経営者はたとえ僅かでも経費支出には敏感。
なぜなら自分の血肉と同じだから。
日本のサラリーマン経営者と根本的に違う。
(3)シャープは海外駐在員をほぼ全員日本に戻した。
手当も含めて日本企業の海外駐在コストは
台湾企業よりも割高。
台湾企業も単身を中心に中国赴任者が多いが、
3ヶ月に1回は必ず本国に帰国できるなど
金銭ではないベネフィットを与えている。
日本企業駐在員は金銭的なメリットと
引き換えに激務に追われ帰国すらままならない。
(4)仕事の内容及び権限と責任が明確で、
年齢や性別で給与が差別されることは少ない。
言いたいことは意味もなく高給取りの
おじさんは少ない。というより年取った社員は
役職者でなければ自然淘汰されている。
これは海外では当たり前だが、日本人、
男性、中高年、有名大学卒、正社員の属性で
社会も企業も支配されている日本ではあり得ない。
(5)株主の金を1円たりとも無駄にできないという
意識が強い。
(6)とは言え、テリーは株主総会で業績不調である株主から株価下落による損失のクレームをつけられた時に、あんたよりも自分の方が損失が大きいんだと突っぱねたことがある。このやり取りの是非を問うより、それだけ真剣にやっている姿勢に日本のサラリーマン経営者とは違う気迫を感じる。日本では事前に事務方に検討作文させた当たり障りのない逃げ口上を読み上げるだけの経営者が如何に多いことか。
最後に鴻海の躍進はリンゴとの商売からと言われているが、それより前、2000年前後のS丸NYのスタンドアロンゲーム機の受託生産獲得が契機と思う。当時、在籍していた台湾企業もコンペに参加し鴻海に破れたので嘘ではない。シャープに関しては、2016年ころ(下記)、鴻海かINCJかで論争があった時に、何度も、ニュースピックスに寄稿して反響があったが、ニュースピックスはさっそく忘れているようだ。これがニュースピックスの悲しいところ。書いても過去のがなく、垂れ流し。検証もなく知見もなく、だから、あまり寄稿したり、取材に応じる気にならなくなってくる。ニュースピックスがリカーリングモデルの本質をわかっていない。読者やピッカーを資産として認識せず、使い捨てとみているのだろう。いわば、売り切りモデル発想。
それはそうと、ニュースピックスの読者も、大多数が、INCJ傘下を支持、JDIと合体を支持しており、鴻海傘下を支持してたのは少数。私は、INCJ傘下、JDI合体なら、共倒れと述べた。また、調達コストの削減や規模の経済で営業利益1000億円まではいくと述べた。しかし、それ以上は大変だと主張したが、その通りになってきた。戴さんでなく、CTOが必要だ。かっての佐々木さんや鷲塚さんのような方がトップにならないとダメだ。
https://newspicks.com/news/1391411/body/?ref=search
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