花粉症薬、保険適用外に=医療費600億円削減-健保連提言
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お金には限りがあります。医療技術が進歩し、高額な新規薬剤で、これまで治療ができなかった難病の治療が可能になる中で、同時にどこを削るかと言う議論はとても重要です。それが出来なければ、そこに命を守るための薬があるのに投与ができないという現実が生じてしまいます。
花粉症や風邪のように、命に別条のない、市販薬でも治療ができる病気を医療保険から外すというのは、現実的な選択肢の一つです。
限られたお金をどう有効活用するか。日本の医療は、これまでそれを半ば度外視してきましたが、もうそれは許されない状況に立たされているのです。多くの方にとって、花粉症や風邪の方が身近でお困りのことかもしれませんが、ご理解をいただきたいところです。一部と全部の違いを理解されていない方が多くいるようですが、取りまとめられた内容は「市販薬と同成分」の薬です。
花粉症に使われる薬は市販薬でも買える成分のものと、市販薬では買えない成分のものに分かれます。
一般的に、市販薬で買える成分のものは眠気など副作用が少ないかわりに効果も相対的に低いものが多いです。
今回の取りまとめられた内容を考えると、市販薬でも十分効果が出る軽症な方は受診しないで市販薬を買ってね。市販薬で十分効果が出ない重症な方は受診して、より効果の高い薬をもらってね。ということだと思います。
決してツラい花粉症治療を国が支援しないというわけではないと思いますし、保険が全くきかなくなるわけでもありません。
軽症な方と重症な方の負担を区別するのは妥当な政策ではないかと思います。市販で買える薬を保険診療から外すという取り組みには賛成です。一方で花粉症を最初のターゲットとする事には反対です。花粉症は比較的若年の疾患であり、お金を持たない人、労働にに携わる人が患者層です。日本のお金の多くは高齢者が所有しており、医療費の負担を若年層に計上するのは良い事ではないでしょう。また、花粉症による労働意欲の低下は著しいです。
まずは風邪での病院受診や風邪薬、痛み止めを対象に始めるのが良いと思います。そもそも風邪での病院受診が不要であることを理解する必要があります。風邪薬は治療ではなく症状を抑える効果しかありません。また、痛み止めを安く購入するために病院受診する人もおり、無駄な医療費の支出につながっています。
限られた予算の中で如何に効率的な効果を示すか。最も効果的なのはまずはワクチンを含めた予防医療。その先に適正医療や費用対効果を考えた取り組みへと繋がります。