【瀧本哲史・再掲】働き方改革は、99%の人にとって悲惨になり得る
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瀧本哲史さんが、日本で初めての非公開化の際の株主総会に来ておられ、NewsPicksに下記のコメント頂いたこと、大変光栄に思います。改めてご冥福をお祈り致します。合掌。
「2000年の夏、私は、横浜の会議室で行われたぱっとしないある店頭公開企業の株主総会に出席していました。
会社側の提案に反対して、株主買い取り請求権を行使するためです。そして、会社側の非公開化の提案が可決され、日本で初めての友好的非公開化が成立した瞬間に立ち会うためです。
グレーヘアの男性がやや緊張ぎみに議事の進行をはかっていました。
実は、その男性は当時ユニゾンキャピタルの佐山展生さんで当時はあまり大きなニュースにもなりませんでした。そして、このとき、多くの人達は、日本のプライベートエクイティ業界がここまで大きくなる未来を想像していなかったと思います。」非常に共感する内容でした。
偶有的な局面を生き抜いて、考え抜くことでしか、本当の発見や発明はないような気がします。少なくとも、研究に関して言えばそうだと思います。
偶然性の中、人類にとって未知の事柄を知り得ないと、世界で一番になれません。そして、世界で一番にならなければ、研究とは言えません。
ただ、そういったことについて書かれた哲学書などがないかと言われれば、そうではないと思います。
フランスの思想家のミシェル・フーコーの著作や、ジル・ドゥルーズの『差異と反復』など、ポストモダニズムと呼ばれる哲学者が考えたことは、それに該当するような気はします。主体の解体や、一般性への懐疑による差異の解放などです。
読むことで、実際常識が揺さぶらます。悪影響もありますが、偶有的な局面における思考、未だ考えられていないことについての思考について、何某かを言おうとしていることは確かです。
自分でブレイクスルーを起こせるかは、勿論別問題ですが。瀧本哲史さんがインタビューの最後に残したメッセージ
「大きなトレンドは、未来が見えている人によって、小さな部屋から、ひっそりと始まる。そういうものだと思っています」
がいま思い返してみても本当に深いですね、、心に刻みます。