世界で注目「ダークツーリズム」 取り入れ方を知り、いつもとちょっとちがう旅に
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戦争や災害、人の悲しみがある場所を訪れるダークツーリズムについて、観光学者の井出明さん、米国の歴史学者アンドルー・ゴードンさんの2人にインタビューした記事です。
「人の悲しみを商業利用する」といった批判もダークツーリズムに対してされることがありますが、現実には、広島だったり沖縄だったり、またポーランドのアウシュビッツだったり、多数の人々が命を落とした場所を訪れる旅行は、「ダークツーリズム」という名がつく前から存在しています。大事なのは、そういう場所を訪れるときに、何を学んで帰ってくるかなのだろうと思います。世界報道写真展に足を運ぶと、誰もが神妙な顔をして、写真とキャプションを噛みしめるように見て回る姿を目にします。このメリットを明文化することは難しいですが、逆に戦争や災害に対してリアリティを持てない人ばかりになる世界観は想像したくもないでしょう。
ベトナムの戦争博物館でも、多くのアメリカ人が眉間にシワを寄せて展示品に目を落としていたのが印象的でした。
そしてそこからタクシーで10分ほどの街にあるゲームセンターで、ガンシューティングに勤しむアメリカ人の姿を見たときは全力で突っ込みました。心のなかで。数年前から東南アジアで仕事をしています。
その土地の歴史、特に第二次大戦時に日本はその土地に対してどういった行為をしていたのか、ビジネスパーソンはバックグラウンドとして知っておいた方が良いかもしれません。
シンガポール中心部であればWar Memorial Parkですかね。汗を垂らしながら刻まれた文字を読み、数十年前に亡くなった現地の方々・日本人兵士へ思いを馳せた事もあります。
ラッフルズホテルなどを見ながら「ラッフルズ」って何だろうと調べたり、近現代史は中近世と比べて浅くなりがちなので、一つ一つが貴重な学びでした。
タイであれば北畠さんの書かれているカンチャナブリと、戦場にかける橋やクーカムなどはその頃のことをよく描いています。hellfire passは長さと工期の短さ、死者数など、現場に行ってその酷さが分かりました。
映画はまぁ脚色もあるでしょうが、その国の人が日本人をどう見るかの多面的な視点の一つになると思います。
私のような一般人の想像力なんて限られていて、文字や数字だけだとなかなか我が事として捉えられないので実際に行くことは重要でした。
現地で見て感じると、この国の人たちに赦され、仕事をさせてもらっているんだなぁと感謝の気持ちが湧いてきます。
(勿論ビジネスはお互い様な面もあるので、卑屈になる必要はないと思いますが。)
ということで長くなりましたが、ダークツーリズムはお時間あるときにぜひ(ピンクガネーシャやワットパクナムとかだけじゃなく)行ってみるのをお勧めします!