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軍艦島で石綿、観光禁止に 世界文化遺産構成の名所

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注目のコメント

  • セメントメーカー 研究員

    国内最古の鉄筋コンクリート集合住宅が存在するのが軍艦島(端島)ですが、その時代にごく一般的だった断熱材が石綿です。
    古いんだから出て当たり前、などとは言いませんが、何もしなかったら出るだろうな、というのが私の直感です。

    海のど真ん中というのは鉄筋コンクリートにとっては錆びやすく非常に厳しい環境ですので、観光資源として残す選択をするのであれば相当な手間とお金をかけて維持管理する必要があります。
    付着したアスベストの除去工事等も定期的に行われているのでしょうが、老朽化が進んだこの島で通常の手順で除去工事をすることは容易ではないと思われます。

    同様に、多くの歴史的建造物は建設当時の設計規準を満たすように作られていますが、現代の規準を満たすとは限りません。
    観光資源や文化財保護の観点でこれらの建造物を残す選択は自由ですが、当然お金はかかりますし、時にそれらは文化的価値とトレードオフになりかねないこともあります。


  • 米国建築

    安価で、耐火性、耐熱性、防音性に優れた石綿はS30年頃から建材としてポピュラーになりました。山田PROのコメントにもあるようにばく露後、数十年を経て健康被害がでることから、「石綿の作業概要記録は40年保管」という大変長い期間が義務付けられています。(ここ建築士試験で出ます)

    建設業界としては、H26年の法改正で解体工事前の書類提出者対象が「施工者」から「発注者」へと切り替わったことが割と大きなターニングポイントだったと感じています。これは発注者が解体工事を低額かつ短期で推し進めないように設計・施工・施主と三方を向き合わせる目的が深く汲み取れます。
    手持ち資料で恐縮ですが、石綿建築の解体工事がピークを迎えるのはH40年頃とのことです。形骸化しないようにしたいですね。

    ちなみに石綿使用建材はその発塵性からレベル1~3に振り分けられます。発塵性の最も高いレベル1は耐火被覆用の吹付材などが該当しますが、防毒マスクのようなものを装着し、衣類も隔離保管しなければならないくらい重大作業です。処分費も一般廃棄物と比べて跳ね上がります。

    (追記)
    軍艦島に行ったこともないので私見たっぷりなのですが、島内建物のほとんどはRC造。おそらく、風雨で剥き出しとなった壁・天井ボードや配管の保温材などが塵となって飛散してるんだと思います。コンクリートにアスベストを含有するメリットはないと思うので、除去後は文字どおりクリーンになったラーメンRCと鉄骨の躯体だけが残ることになるのでしょうか。

    除去コストの多くは、作業員へのばく露防止に割かれていると思うので、無人化でアスベストを撤去収集できる策があればいいのですが、、現状そのような事例はないんですよね。。それか化学的なアプローチで石綿の結晶を無害化するか。


  • badge
    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    石綿の健康への影響について補足します。石綿は、加工しやすく断熱性などに優れることから、古くから建材として用いられてきました。しかしその後、石綿に暴露した方で肺がんや中皮腫と呼ばれるがんが増加することが相次いで報告され、現在は発がん性が高い物質として多くの先進国で建材に用いることが禁止されています。また、多くの建築物でそれが発覚した場合には建て直しを余儀なくされています。

    吸入されたアスベストは肺に沈着し、長期間にわたって炎症を起こすことで、暴露後20年や30年という時を経て、間質性肺炎と呼ばれる肺の病気や、肺がん、悪性中皮腫を引き起こすリスクになることが知られています。

    職業暴露と異なり、大気中に舞ったアスベストのレベルでは間質性肺炎のような病気のリスクは上がらないものの、長期に観察すると肺がんや悪性中皮腫のリスクが増加することが指摘されています。しかし、そのリスク増加は喫煙に比べれば小さいものです。

    ちなみに、アスベスト暴露と喫煙の両方がある方のがん発症リスクは59倍にも上ることが知られており、喫煙者のアスベスト暴露については、がんの発症を見据えた慎重な経過観察が望まれます。


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