現場を衰退させる形式主義(大機小機)
コメント
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言うのは簡単なんですけどね〜
「形式主義」よりも「実質主義」のほうが第三者に納得してもらうのが難しいんですよね。(もちろん、行き過ぎた「形式主義」は問題だと理解しています)
たとえば、コンビニの年齢確認ボタン。
「明らかに成人の人にはボタンを押してもらい、疑義のある方には身分証明書の提示を求めています」と企業側が説明したとして、「見た目での確認で漏れが生じないのか?」「漏れていないことはどうやって証明するのか?」のような不毛なやり取りに繋がるのが「実質主義」なんですよね。
内部統制あるある。こういう議論で疲弊したことのある実務家は多いはず。
それにしても、「会計監査六法」のデブ化は半端ないですね。
ページ数が増えただけでなく、紙が薄くなり、サイズがB5→A4に大きくなり、金額もめちゃくちゃ高額(8,300円)になりました。
数年前になりますが、「会計監査六法のページ数が10%増えたので、監査報酬を10%増額させてください」というおもしろ理論で攻めてきた監査法人様がいらっしゃいました(笑)
注目のコメント
千代栗鼠さんがおっしゃる通り、
形式主義=ルールベース=細則主義で、
これにコーポレートガバナンスは馴染まないものです。
本来的には、実質主義=プリンシプルベース=原則主義で構築し、
かつ、それを浸透させなければなりません。
内部統制監査的に言うと「全社統制」。
監査法人時代、J-SOX導入初年度は、
全社統制の運用評価なんてどうしたら良いのか、
当時は学者頭の若造だったのもあり、全く想像つきませんでした。
実務的には形式的な判断基準で評価し、
心の中で「こんなん意味ないやん。」ってめっちゃ感じてました。
その問題が思いっきり表面化したのが、
東芝であり日産なんでしょう。
『会計監査六法』は、昔『監査小六法』って言われてたんですよね。
通称、『ころっぽう』でした。
それが、内部統制監査が入り、品質監査基準が入り、
会計基準はどんどん増えていき、今のサイズに。
今は、Lite版なるものもあります。
なお、監査法人に勤める会計士は、これとは別に
『監査実務ハンドブック』も読みます。サイズがほぼ一緒の。
会計監査実務は完全にルールベースです。> 「専門家も同じだ。公認会計士は『会計監査六法』に基づき監査を行うが、20年前までは1182ページだったものが、今では3168ページに達する。」
ぱない。
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最近注目している「形式主義」はコーポレート・ガバナンス・コード。あちら、試験範囲の決まった受験勉強的に、対策して高得点取ることは簡単。あと1年でもっと本質的なガバナンスの議論になる気がします。