【新潮流】AmazonやNetflix、強さは「マイクロサービス化」にあり
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去年、WiLのCEO、伊佐山元さんにNewsPicksがインタビューした時に、あるスタートアップの投資が決まった後で、ソフトバンクがやってきて一緒に出資したいと「コン、コン、コン」と扉を叩いて来たという話を聞きました。その時は企業名が明かされませんでしたが、その企業が自動化の分野で急成長を遂げている「Automation Anywhere」だったとは。
シリコンバレーに進出してビジネス開発をしているある日本の大手企業が、Automation Anywhereに3年前に接触した時は、どこからも投資を受け入れていない頃で、ターゲットをヨーロッパ市場に据えていたので、日本企業が会いたいと言っても「今は優先順位が高くないんだけど」という扱いだったそうです。それが、日本の高齢化社会、人手不足といった課題を説明すると目の色が変わり、「日本に今すぐに進出したい」となり提携の話が一気に進んだと聞きました。
スタートアップにとっても、日本は実はまだまだ知られていない市場なのかもしれません。互いにとってもまだまだ、プラスになるチャンスが眠っているということなのだと思います。マイクロサービスがたしかに流行しているのは事実だが、マイクロサービスを使うことが目的化していはいけない。マイクロサービスが適しているのは「大規模」な開発だ。開発組織も大きく、サービス自体も複雑で多くのトラフィックをさばくようなものだ。
マイクロサービスの前提となるコンポーネント分離はどんな小規模なソフトウェアでも行うべきだ。オブジェクト指向で作られるものならば、クラス設計もそれにあたる。データベースの設計(スキーマ設計とどのコンポーネントがどのデータを扱うか)も必要となる。
それらが大規模になったときに、マイクロサービスが適しているという話だ。少人数で開発しているときや、システムの規模がそれほど大きく無い場合は必ずしもマイクロサービスを採用することが良いとは限らない。マイクロサービスはサービスが複数あるので、パフォーマンス一つとってもマイナスに作用する。
日本は、この「大規模」なサービスが必ずしも多くはない。例に出ているヤフーは日本でも最大級のサービスなので、マイクロサービスやAPIゲートウェイ含め、採用するのは当然だ。しかし、他のサービスで最初からマイクロサービスにする必要があるかは十分考えた方が良い。
マイクロサービスは手段であり、何を解くべきなのかをきちんと理解/把握していることが重要。この前の記事ではないが、日本はSIerに丸投げしているので、その部分から、きちんと「考える」ことを始めないといけないのではないか。
* マイクロサービスを否定しているのではまったくなく、思考停止して、それマイクロサービスだ! それAPIだ!ってなることの問題を指摘したいだけ。弊社USパートナーで同僚の代田による、WiLのフォーカス領域や代表的な投資先を紹介。最新のトレンドとその背景がわかりやすくまとまっています!
ソフトウェアが自社の価値源泉になるに従い、ノンコアな機能開発はどんどん外のツールを使うようになります。日本企業も「高額な費用をSIerに払って丸投げ」するのではなく、「コア開発を自社、ノンコアは外部ツールの活用」のシフトが急務。WiLもこの日本企業にDXに貢献していきたいです。