• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

【高岡 浩三】市場調査からイノベーションは生まれない

NewsPicksアカデミア
465
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


選択しているユーザー

  • ジャズ評論 Research

    このくだりはわかりやすい。社内に展開して、アイデア創出を促進するためのアドバイスに活かしたい。
    私の会社では、顧客の課題解決を「素材」で支援するという難しいことに挑んでいるのだが、本稿のような本質レベルでの思考と試行錯誤が必須だと考えていた。本稿は担当者たちへの指導、支援にヒントを与えてくれる。

    >「部屋の中の温度が暑い、不快だ」という問題を人類が解決した手段は3つしかありません。

    その一つ「うちわ」と「扇子」は何千年も使われています。

    しかし20世紀初頭にエジソンが電気を発明して、石油が発見されてから第二次産業革命が起きます。

    これにより誕生したのが「扇風機」です。これは電気によって羽根を回し続けて涼を取るという「顧客が諦めていた問題」を解決したので「イノベーション」になります。

    さらに何十年も経つと「この空気の中の湿気が問題だ」と考えた人が現れます。こうして誕生したのが「エアコン」になります。

    このように「涼を取る」という問題を解決したイノベーションは「うちわ・扇子」、「扇風機」、「エアコン」の3つしかないのです。



    扇風機もエアコンも市場調査をしたところで「作ってほしい」という結果では顕在化しません。

    顧客がわからない問題は、市場調査をしても捉えられないのです。

    一方で、エアコンの市場調査をした時「ボタンをわかりやすくしてほしい」、「タイマー機能をつけてほしい」という結果は市場調査をすればわかります。

    これらの結果を新製品に盛り込むのはエアコンの「リノベーション」です。



    イノベーションマネジメントをする上で、この違いを理解するのは重要です。

    リノベーションで解決する問題がなくなってくると、企業の売上・利益がなかなか伸びません。

    だからこそ、21世紀はインターネットを使った新しい「顧客の問題」を解決することにのみ「イノベーション」が起こる時代になっているのです。


注目のコメント

  • 一橋大・京都大学客員教授 インテグラル取締役 京大経営管理大学院客員教授

    イノベーションを起こす起業家は何が違うのか?
    ネスレの高岡氏は「最後までやり抜く」、「オーナーシップ」、「人を説得する力と情熱」の3つを挙げた。
    起業には、並外れたエネルギーが必要です。
    このシリーズ、楽しみです。


  • フリーランス

    ネスレ・高岡さんのMOOCが公開されました!

    テーマは「イノベーション」。ネスレで「バリスタ」など画期的な製品・サービスを生み出し続ける秘訣を講義していただいております。

    イノベーションとは何か?それを考えるきっかけになれば幸いです。

    まずは無料公開中の第1話(「イノベーション」と「リノベーション」の違い)をご覧ください!


  • 国内No.1 NFTアプリ「HARTi®︎」/Forbes 30U30 HARTi 代表取締役社長 CEO

    同感。扇子から扇風機、エアコンへの飛躍はまさにイノベーションだと思います。その意味で、任天堂がゲームボーイからWiiに至るまで産み出してきたゲーム機は数々のイノベーションだったはず。非常識に打ち勝つのは圧倒的な情熱での説得とやり抜く力。イノベーションは綺麗事ではない気がします。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか