米、FB仮想通貨を規制 財務長官「深刻な懸念」
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FBのリブラが国家と独立した「貨幣」の発行になるという点は何日か以前にコメント済みだ。実現までスムーズに行かないとしてもFBには想定内のはずだ。それでもFBは構想を発表した。
というのは、米金融当局、というより各国金融当局にとっても、FBが発行するリブラは(ある意味で)「使える」からだ。ただ、リブラが当局にとって「使える」インフラになるには、中国式の法制度をアメリカでも創設する必要があるのではないか。ビッグデータと人工知能(AI)実用化における中国の飛躍的発展は、「国主民従」の中国式システムに鍵がある。「人民の…」式で表現すると「人民の人民による人民のための個人情報」を国家が管理できればアメリカ政府にとってもリブラは魅力的だろう(技術的に可能なのだから)。
もしFBのリブラにゴーサインが出るとすれば、「アメリカの中国化」を意味すると予想する。かつてソ連に先行された宇宙開発を国家プロジェクトとすることで逆転した米国だ。中国に勝利するためには何でもやるだろう。
注目のコメント
米財務長官は、FBの仮想通貨「リブラ」はマネロンの懸念があり、「銀行と同じように扱う」として、財務省の規制対象に入るとの認識を示したとのこと。銀行口座と同様の水準の規制を充足しつつ、リブラの利便性をどのように確保するか気になります。
FBリブラについては、各当局幹部や議員がさまざまな発言をしていましたが、今回、規制当局の本命の一つである財務省ムニューシン長官が記者会見。
主な懸念は、マネーロンダリングということを強調しました。記事によるとこれまでも非公式にFBとやり取りしてきた様子が窺われます。企業の国家化を国が易々と認めるはずはありませんので、当然に想定された流れであるように思います。貨幣は国家が国家たるためにも揺るがされるとまずいものですし、特に米ドルは世界の基軸通貨なので特にあれです。