セブンペイ、2段階認証知らず社長しどろもどろ 縦割り、セブン銀とも交流なし
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ことバンコクには、コンビニエンスストアの意味を表す単語として"seven"といえば100%通じる。
今やセブン&アイにおいて、営業収益の一番の稼ぎ頭は、海外コンビニ事業で全体の4割。
イトーヨーカ堂等スーパーストア事業が3割弱。
実は国内コンビニ事業は売上高のわずか15%程度である。
https://www.google.com/amp/s/www.businessinsider.jp/amp/post-176702
よって、海外での利用規制がされておらず、そのシステム設計がずさんだったんだ!という意見は、おかしい。
国内コンビニエンス事業向けに開発をしている、国内のコンビニで完結するためのシステムではない。
だがしかし、セキュリティの設計仕様がずさんであったことは、間違いない。
システム開発修正などを行う場合、途方もないデバッグ(動作の確認作業)や、リリース(みんなに使えるように本当の動作環境にシステムを入れ替える)作業がついてまわる。
その負荷をより効率化するために、実装したままでリリースをしておこうとしたのかも知れない。
目線を変えると、キャッシュレスが進む世界に展開する上で、意見の厳しい日本人に対するカナリアテスト(少しづつリリースしては修正する手法)のつもりだったのかもしれない。
それほどに実装が貧相で、設計を調べると正直唖然。
しかしながら、待ち構える未来は壮大である。
顧客のアカウントに対し、購入趣向から個別にキャンペーンやクーポンを自動生成することだって、未来は可能。
毎日お茶を一本だけ買うユーザーに、「和菓子を少量食べると良いよ。」とか、夜にお弁当を平日定期的に買うユーザーに、「ローカロリー弁当のランキング!」など。
ユーザーだって、こういうシステムなら絶対に楽しいと思う。
この広告鬱陶しいな、、、と思われない、きちんとしたMarketingAnalyticsの戦略があれば、素晴らしい未来が待っている。
修正には相当の時間がかかると思う。
しかしながら、きちんとした設計指針、緩めてはいけない仕様、その上でUI(ユーザーが使う画面やボタンの位置など)を練り直す。
世界でも抜きん出た事業を成し遂げているのだから、きっと再出発できると思う。
日本のサービスがいつかきちんと世界で使えるようになる展開を、切に願います。
注目のコメント
SIer丸投げ、ベンダー任せの象徴的弊害。ベンダーは仕様書どおりに開発して納品するのが仕事。開発もスピードが出ないし、顧客目線で改善する視点はない。今回の会見で露呈したように、ユーザー側もITリテラシーが育たない。
エンジニアリソースを持たない、ソフトウェア人材がいない、日本企業でDXが進まない根本的課題と思います。ITはアウトソースしないで、自社のコアコンピタンスとして内製化すべき。リクルート、楽天、ユニクロ、メルカリなど、これが出来ている企業はほんの一部です。子会社の社長の役割は高度経済成長時代と今ではだいぶ異なっている。昔はちょっとした上がりポジションとして子会社の社長があったが…
今の子会社の社長はそうじゃなくて、このディスラプティブな時代にもしかすると新たな成長エンジンになりうる組織をプレイングマネージャーとして先頭きって引っ張って、時には親会社を食っていくくらいのことが求められる。そもそも互いが異なる業種でそれぞれが専業のプロ集団として存在しないとグループのシナジーも出ないですしね。
だから、親会社とはもしかすると全然異なる、子会社が専業よする仕事のプロフェッショナルであることが第一条件のはずです。
日本の「社長」は本体社長含め、在任期間も短く、上がりポジション感がかなりありましたが、だいぶ前からもうそういう時代ではやっていけないんですが…もちろん素晴らしい会社もたくさんあるけれど。セブン・ペイの社長会見は、危機管理上は失敗でした。二段階認証を知らなかったことが話題になっていますが、知らないものは仕方ありません。それより「事前のセキュリティー検査で「脆弱性は確認されていない」と保身的な説明をしたことは問題だと考えます。毎日新聞の一面コラム「余録」も指摘していますが「現実の偽札の氾濫を前に、お札の発行者が偽造は不可能と話すようなもの」です。また二段階認証を知らないことについては、詳しい担当者に説明を振るべきでした。広報担当者は社長の知識レベルを把握した上で、会見の出席者やその役割分担を入念に準備するべきでした。
以下を記事からテイクノートします。
ある大手コンビニ関係者は「セブンは自社の電子マネーを優先していたためか、バーコード決済で出遅れていた。今回、スケジュール先行で導入を急いだあまり、業界全体の信頼を損ねた」と落胆する。