本当に広告は「終焉」したのか? 電通クリエイティブディレクターに聞いた広告のあり方
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企業がマスメディアの広告枠を買って事足れりとする時代はすでに終わりました。デジタルの運用型広告も数年前から大きな転機を迎えています。年に何億円も稼ぐユーチューバーや小銭を稼ぐ無数のインスタグラマーの存在は10年前には想像もできないものでした。ユーチューバーやインスタグラマーに流れる莫大な広告費は、個人ユーザーとグーグル、フェイスブックが奪取しています。そんな中、既存のマスメディアは苦境にありますが、電通や博報堂は順調に売り上げを伸ばしています。企業のプロモーションに深く食い込み、マーケティング戦略として広告もリアルイベントもユーザー向けサービスも上手に展開しているからです。アクセンチュアのような新しいプレーヤーが電通や博報堂をアゴで使うような場面もあるようですが、この世界からプロモーションという概念がなくならない限り、広告は既存のスタイルも含めて生き残ります。ユーチューバーやインスタグラマーとの協働、リアルイベントを含めたコミュニティづくりなど新しいスタイルは無限です。
企業も、ダイレクトに売り上げに効果があることが透けて見える「パンとサーカス」から、風が吹けば桶屋が儲かる的な「パンとサーカス」を提供することが求められ始めている。ソーシャルグッドの波はだからこそ来ているのだと思っている。
人間の可能性を示し、もっと人類が豊かになるための上質なエンタメが再度求められていくだろう。マイナスをゼロにするのにはみんなちょっと飽きてるんじゃないかと思っている。やっぱりパンだけじゃなくサーカスも必要なのだ。
文化とマーケティングの接点はよりクラシック音楽だったりファインアートだったりする方向に行くんだろうな、きっと。
「企業が社会とどうコミュニケーションをとっているか、そして自分にどんな「機会」を用意してくれるのかを、消費者は見ています。選択肢が溢れかえっている現代では、長い間付き合っていくことができて、その考えを支持することで自分の考えも明確にしてくれるような企業が求められているのでしょう。」この2フレーズに、これから求められる広告の在り方が詰まっていると思う。
"データとアイデアの掛け合わせで、どう人の気持ちと行動を変えるか。コンサルティングの世界からは出てこないデータのジャンプ力が問われます。"
"消費者が漠然と感じている課題や願望などをブランドと関連付けながら可視化して、一緒に解決できる場を用意すること"
自分は、「何かしらの関係性を変えるコミュニケーション」は全て広告だと考えています。
マーケターには、どんな関係性の変化をつくりたいのか?
という問いに答えることが求められている。