白血病ウイルス感染の男性が倍増 九州・沖縄、20~30代目立つ
コメント
選択しているユーザー
「白血病ウイルス」という聞いたことない言葉に驚いた...HTLV-1のことなんですね。
基本的に病気や、特に感染は調べなければ分かりません。調べれば調べるだけ報告数は増えます。
また「増えた」という表現にも注意が必要です。治りにくい慢性疾患やウイルスキャリアの総数が増えていくことと、1年あたりの新規発生率が増えていることは意味合いが違います。
「結果」や「推移」だけでなく、落ち着いて「方法」なども吟味しなくてはいけません。
この記事を見てもよく分からないし、詳しく知りたいと思っても元データにアクセス出来ないのなら、余計な不安を煽るだけな気もします。
注目のコメント
「白血病ウィルス」という言葉、初めて聞きました。子宮頸がんワクチン、白血病ウィルス。メディアによって生み出される造語は、誤解を生み、我々はその修正にとても苦労します。とはいえ、HTLV-1と書かれても誰にもわからないので、仕方なかったのかもしれません。
ここで強調しておきたいのは、昔から日本にいる古典的なウィルスであり、新種のウィルスがどこかから湧いて出てきたわけではない、ということです。
HTLV-1は、昔々国外から港湾を通して日本に入り込みました。このため、ポートタウンである長崎、神戸、横浜などに多いという特徴があります。特に長崎から濃厚に入り込んだため、九州での感染者が多いという傾向があります。
最大の感染経路は、母乳です。お母様が感染していると、母乳で育ったお子さんに感染するリスクは多くて30%までと報告されます。このため、感染者にお話を聞いて母方の家系をたどっていくと、出身地が港湾都市にたどり着くことが多いです。
その他には性交渉、輸血、薬物の打ち回しなどが考えられます。通常の接触などによる感染はありません。
HTLV-1に感染しても、生涯で成人T細胞白血病と呼ばれる種の白血病を発症するのは2-5%程度です。それ以外のほとんどの方は無症状で経過されます。
「感染者が増加」という場合、報告数が増えただけなのか、真に感染者が増えているのかが定かではありません。特に大多数の方が無症状のこの感染症は、潜在的に見つかっていないケースが多く、真の感染者が増加していることを捉えるのは極めて困難です。少なくとも検査されて見つかった方が増加したと捉えるべきでしょう。
ただし、これに対して、医療機関としては’assume the worst’で、性的感染や薬物使用、輸血での感染拡大などがないかを精査する必要があると考えます。HIV感染・エイズが世界を席巻していたころ、鹿児島大学の納 光弘 教授たちによって、脊髄の障害の患者さんたちから見つけられていたウイルスによる感染症。
ウイルスの構造などの分析などが進んで、HIVのウイルスの近似であることが判明した、九州沖縄などで主にみられる。
HIV近似なので、同じように性交、授乳などで感染し、ゆっくりと何年もかかって臨床的な症状が出ることが多いとされている。
いったんHIV エイズの対策が確立してきたのでやや忘れられていた感じがある。
検査をしてみて、結構このウイルス陽性の人がこの地域で多いことが「分った」、というか注目度が減っていたというは意見があるのかもしれない。
従来からの経過を踏まえて、科学的に適切な対策を構築して行くことになるのではないだろうか。