トランプ政権、中国のEV対象に高関税導入も-コンサルタント
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中国のEV車に対して、トランプ大統領が高関税を設ける話。なるほどと思う。昨年、国際会議で天津、北京、上海にゆく機会があったが、市内、観光地の駐車場のあちらこちらに電気自動車が停まっていた。中国ではこんなに普及しているのかと思った。ガソリン車とは違い電気自動車は後発メーカーでも容易に作れるので中国企業にとり米国に追いつき、追い越すための格好の分野だそうだ。中国の消費者も電気自動車を買い求めている。トランプさんは米国自動車業界にとりこれらの「悪材料」が深刻であることを読み取った。そして、「アメリカ・ファースト」を唱えるトランプさんは、「チャイナ・ファースト」にストップをかけるためのあの手この手が展開中。そして、今日も相場が激しく揺れ動いている。
1960年代は繊維、1970年代は鉄鋼、そして1980年代からは自動車が日米貿易摩擦の象徴でした。その80年代の日本車が中国のEV車にとってかわった、と見るには、当時と今では時代が違いすぎます。時代を激変させたのは他ならぬアメリカのIT革命です。そのアメリカが関税を高くするという20世紀の発想で対抗することに強い違和感を覚えます。また日本車をめぐってもアメリカは単なる関税ではなく、日本の参入障壁が高すぎてフェアではないという構造協議という論点で改善を提起したと私は理解しています。今回のトランプ政権の動きは、日本的に言えば令和の時代には似合わない昭和の発想だと思います。
まあ中国のEV政策(事実上中国産のバッテリーを積んでないとEVとして売れないという通称「ホワイトリスト」規制)も、自由貿易から程遠いわけで。
情報産業だけでなく、EVをめぐる貿易戦争にもなっていくんでしょうか。