アリババが資生堂と世界初タッグを組んだわけ
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化粧品作りの資生堂&顧客志向データをリアルタイムでゲットできるアリババとのタッグ。面白い化粧品が出てこないわけがない!
日本は高齢化の影響かシミ、シワ対策グッズが化粧品メーカーのkeyに。中国でも来るべき高齢化に備えて同じブームがくるようにも!
あとは、最近はタレントありきでなく、データありきの新興化粧品メーカー(例えばフロウフシ)の台頭が目立っている。資生堂も同様の流れが加速!?非常にいい選択。
今のところ、日立とテンセントとは戦略的パートナー関係を確立している。
日立とテンセントが、IoT分野における戦略的提携に合意
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2018/09/0910b.html
パナソニックとバイドォとの関係
パナソニックと百度が自動運転分野で提携
https://response.jp/article/2018/10/29/315521.html
これでは日系企業が中国のIT企業との戦略的関係作りはますます盛んになる。
たぶんこの勢いに乗った企業は中国では大いに成功していく。資生堂は、自社開発の商品をたくさん売りたいし、アリババは市場ニーズのある商品をたくさん仕入れたい。この提携は「プロダクトアウト」と「マーケットイン」の典型的な組合せだと言える。
しかしこの組み合わせは、往々にして亀裂を生みやすい。
アリババをはじめとした中国企業は、売りたい商品を仕入れるだけでなく、”売れそうな”商品を定義し、資生堂など日本企業にスピード開発を迫るだろう。「カネはいくらでも出すから速く商品を出してくれ」と。
しかし資生堂は、従前よりは開発速度はアップさせるだろうが、それでもやはり自分たちのコンセプトに合う商品の開発にこだわるので、両者の関係が対等であればあるほど、この亀裂は先鋭化する可能性がある。
そんなこと百も承知で、この戦略提携が実現しているのだと思うが、資生堂は過度なまでにマーケットインにこだわるアリババに、ついていけなくなることを危惧する。