音楽配信を闇からすくい上げたスティーブ・ジョブズ
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リッチなコンテンツをストリーミングで提供するというビジネスは今でこそ当たり前と受け止められていますが、始まった当初は大混乱が世界を揺るがしていました。
Napsterが華々しいデビューを果たし、そして消えていった頃、スティーブは音楽、そしてアーティストをことのほか愛し、共存共栄する道を探り、アーティストが十分に対価を得られる仕組みを作りました。大事なのは、トップに立つ人間が音楽を愛し、自らがその音楽ソフトをとことん使いこなして楽しむこと。音楽配信の黎明期のドラマをひも解きます。MDプレーヤーが1万ぐらいしていた頃でしょうか。
外部メモリに依存せず、音楽の持ち運びを可能にしたiPodは画期的でした。
あとは、音楽の本来持つ、音、をどこまで引き出しやすくするか。SONYの音は素晴らしい。けど、重すぎて話にならない。
普段聞いていた音楽に、こんな音が入っていたなんて!、という感動がもっと伝わるといいなと思います。iTunes以前、2000年に僕らは、TSUTAYA Onlineでのデジタルコンテンツの販売に向けて奮闘していました。
1曲300円前後でダウンロード。当時、1トランザクションで数百円という少額決済は、受けてくれるクレジットカード会社がなかったのですが、TSUTAYAのネームバリューもあり、何とか三井住友VISAが受けてくれました。CAFISの手数料考えると、多分赤字だったと思います。
WindowsメディアテクノロジーベースのDRMシステムを開発し、著作権保護もばっちり。
...それでも、売れなかった。同時期に、楽曲配信事業を展開していたソニー系のレーベルゲートも売れてなかった。
同じビジネスでも、業界にパラダイムシフトを起こすようなサービスになったり、鳴かず飛ばずで終わったり。サービスの品質において、UXがいかに大きなウェイトを占めるか、身にしみた体験です。