世界で人気の「TEDプレゼン」を安易に真似しないほうがよい3つの理由
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じっさい、TEDっぽいスタイルのプレゼンの中身がなさすぎて肩透かしを食らったことがあります。TEDはショーに近いものです。よくある企業へのプレゼンは、プレゼンターの独壇場ではありません、あくまで相手に応じて行うのがベストなのかなと思います。
注目のコメント
場の目的や議題によって、最適な手法は変わるので、このタイトルは当たり前のことを言ってますね。オーディエンスの頭の中を、どこからどこに運びたいのか、その深層にあるボトルネックは何か。それを脳科学や心理学の知見を借りていかに働きかけるか。ビジネスに関わる以上、このスキルはずっと鍛錬です。
この記事の中では「ナンバリング」が重要とされています。
「今日は3つのことをお話します」という、あれ。
記事中では空の箱を置き、それを満たしていくという例えをされています。私は地図を示すようなものだと思っています。プレゼンを聞かされる方は何をどれくらい聞かされるかわかなくて不安。
「3ついいます。いま1つ目です。」
ということで、聞かなくてはいけない話は3つあり、いま自分は何番目の話を聞いているのかということを明確にできます。また、これは1つ目の話を聞きそびれても2つ目に入ったときに集中力をリセットできる効果もあります。
所要時間も何回乗り換えるかもわからない移動は不安。けども、「大体1時間かかって2回乗り換えるよ」と教えてもらうだけで心の余裕がでるのと一緒。
(視点その2)
上手い人の真似を形だけ真似してもうまくはなれない。イチローのフォームを真似してもイチローのように打てないのと同じ。彼らは愚直な、皆がやるような努力を経てあの形になっています。
一番例えとしてわかりやすいのはピカソではないでしょうか。
ピカソは(私のような素人からみると)奇抜な絵画や彫刻で有名ですが、若いときの絵画は写真かと思うような精緻なものを多数残しています。当然、それくらいはできる。できた上で更に高みを目指した結果が、最終形態なのです。最初から最終形態だけ真似してもだめ。TEDがというより、表面的な真似が課題です。
両手を胸の前に上げて、ドクターの「オペはじめますポーズ」みたいにして話すのは、少なくともやめた方がいいですね。
日頃からボディランゲージを使っている人たちが、自然にやっているだけです。
TEDでは、伝えるために、それぞれが工夫してします。「ナンバリング」などのテクニックは、その意味と効果を理解して応用すればいい。
表面的なことに目を奪われていては、人の心が動くプレゼンはできませんよ。