【村木厚子】残業手当の男女格差問題
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今から考えると、ありえないような話ですが、ありました、残業の男女格差。総時間数だけでなく、22時以降の女性の残業が、厳しく制限されていました。
私が民間企業に就職したのは、村木さんよりも10年くらいあとで、女性のキャリアも、少しずつ採用されていた頃です。採用もキャリアパスも、男女に差は有りませんでしたが、この「母性保護条項」だけは残っていました。話のわかる管理職でも口をつぐむ、組合でも手をつけられない「鉄板条項」でした。
本来、女性保護が目的のはずが、結果的には女性労働者を苦しめる結果になっており、労働行政の矛盾を感じたものです。
村木さんの話で興味深いのは、監督官庁の労働省では、その辺りを理解して、柔軟な対応をしていた、ということだと思います。
高い理念に基づいて作られた法律も、末端組織では、形骸化した悪法になる、という例ですね。
注目のコメント
NewsPicks の多くの利用者の方々は、かつて労働基準法では女子は深夜勤務が禁止されていたことや、母体を守るために必要以上に女子を働かせてはいけない条件があった等々の時代は知らない方が多くと思います。
村木さんの残業代の男女格差は私は経験ありませんが、後に公認会計士になって、株式公開準備監査を担当した時に、ある小売業で、深夜まで営業している小売店の店長を女性にやらせたいが労働基準法によると認められていない、これはおかしいのではないか?という課題を随分相談されました。
小売店の店長は管理職に該当しないため、深夜勤務が出来なかったからです。
→多分普通は、IPO担当の公認会計士にこんなことは相談しないと思います。私が労働省出身だったからです。
この会社だけではなく、いくつかの小売業のIPOを担当して、当時の労働基準法の矛盾について、会社の人事担当役員と話をした経験は私にとって、労働省にいた時以上に、男女差別を認識しました。懐かしい経験を、この連載で思い出しました。
あと、村木さんご夫妻は、たくさんいた労働省内カップルの中でも”おしどり夫婦”で有名でした!!
私も、労働省にいる間にパートナーを見つけておくべきだった→パートナーを見つけてから公認会計士の試験を受ければ良かった…と少し後悔しています。労働省の男性は忍耐力と柔軟性がありました、今から思えば…前例のないことを作ってくれる上司の存在により、同じ残業でも取り組む気持ちが変わってくると思います。
周囲に迎合するのではなく、同僚・部下のことを考えて行動できる人を目指したいです。