17世紀製作、現存する唯一の「初の日本図」 ゼンリンが購入・公開へ
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「総合地図会社ゼンリン(北九州市)が16~20世紀にヨーロッパなどで作られた地図692点を購入」
上場企業でもあるゼンリンのこの企業行動が興味深い。
"日本の地図文化継承と振興"
https://www.zenrin.co.jp/information/public/pdf/190226.pdf
企業は実に様々なミッションがありますね。
他の方のコメントにもある通り淡路島がでかくて面白い。次の日曜日から渋谷の文化村で始まる展覧会、「西洋人の描いた日本地図~マルコ・ポーロからシーボルトへ~」のプロモーション記事ですね。
地図というのが非常に大きな影響を持つようになったのは、欧米の、特定の時代のことです。まさにマルコ・ポーロの時代(13世紀)から少し後、現在に至るまで、欧米人たちによって地図という概念は、影響力を激増させてきました。
地図によって世界のことを把握し、管理できる、というのがヨーロッパで発達した地図の概念の基本です。地図がつくれなければ、行政の区分、軍や警察、学校の配置、電気、水道の配分まで、近代的行政は不可能です。地図をつくれない土地は統治しているとはいえず、植民地統治もまた地図をつくることが重要な要件でした。地理学者をはじめ、学者たちは地図を従事させるために給与や研究費を支給されました。官吏や軍人は地図を読めることが必須のスキルとなりました。
現代では、GPSも自動運転も地図に依存しているように、ますます地図という概念は大きな力を持っています。そして、これはヨーロッパ由来の概念で、現在でも大半の人たちは地図などまるで読めない人いう国はむしろ大多数です。地図を読めるということは識字率や計算のように社会的に大きな力になるスキルで、それを普及することには大きな意義があります。