文系でも誤解しないサイエンス系ニュースの読み方って?
euglenastance
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コメント
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ほんの少し化学や物理の知識があるだけでも、サイエンス系のニュースは「へぇ。すごいなぁ」などと楽しく読めます。
気が向いたときに、大人向けの化学や物理の学び直しの本を読むことをオススメします。
ニュースだけではなく、生活も楽しくなりますよ。
注目のコメント
因果、相関のほかに気を付けなければいけないのが疑似相関です。
例えば小学校で全学年対象の共通試験をしたとします。
なにが成績を伸ばすのに有効か調べると、なんと身長と強い相関を示すことがわかりました。
こりゃ大変だ、全員身長が伸びるような施策をうたなくては!
、、、となると、流石に皆さんお気づきだと思いますが、これは成長とともに背も伸び、また知能もあがっていっているだけ。身長と成績の関係は嘘です。
この例だと何を当たり前のことを、となりますが、結構疑似相関とおもわれるものを「関係が見いだされた」と報道されることが少なくないように感じます。サイエンスの世界で「因果関係」を厳密に証明するためには、「介入研究」が必要です。介入研究とは、以下のようなものです。
例えば、ある人たちにAという薬を投与し、別の人たちには有効成分を取り除いた同じ形の薬の殻だけ(これをplaceboプラセボと言います)を投与します。その上で2つのグループ間の比較をして、プラセボ群と比較して、Aを投与した人たちに心臓の病気が減った時、Aという薬の投与と心臓の病気の減少に「因果関係がある」と言えます。
このような研究の構造が説明されないまま、最新の研究で証明された、と紹介される記事の場合は、疑いの目で読まれるのがよい、と思います。
(私の感覚では、8割方が...いや、それ以上か...)