配車サービスのLyftが今週IPO申請か、注目の新興企業が追随も
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日本ではあまり伝えられてませんが、Lyftの上場に絡んで同社が計画しているDual class shareの議論が出ています(下記リンク先WSJ)。
Snapは無議決権株式の上場で、創業者が議決権の90%を支配したままIPOしました。その後株価は下落して投資家を落胆させましたが、株主はなんらガバナンスを行使できなかった。Facebookも一連のスキャンダルで経営陣の退陣論まで出たものの、こちらもMark Zackerbergが議決権の大半を確保するDual class shareを採用しておりガバナンスが実効性を持たなかった。
これらも関係してか、Dual class share採用企業のS&P500インデックス入りが禁止の方向へ。機関投資家グループも共同で同スキームへ反対声明を出しており、SECも考慮の意向。インデックスから外れると流動性には大きく影響するため、Lyftの既存投資家はこの計画には猛反対な状況。
Lyftの共同創業者2名の持ち株比率は併せて10%以下。ITベンチャーの価値は人、そして創業社長の存在が会社に占める価値の割合はきわめて大きく、Dual class shareも一定の合理性あるが、株主ガバナンスとのバランスは難しい問題。一方で希薄化を気にして過半を保有したままIPOする会社もある日本と比較すると、USの状況はぐるっと一周した先にいる印象です。
https://www.wsj.com/amp/articles/lyft-founders-to-tighten-grip-with-supervoting-shares-in-ipo-11549978201Lyftが200-250億ドル規模のIPOへ
いよいよUber、滴滴出行(DiDi)との覇権争いに名乗りをあげました。”相い乗り”があるなど若干の機能差はありますが、時間の経過と共にサービスを包含していくものと思われます。
日本の企業が巻き返すのは困難なのでどう連携していくかですが、唯一日本側で確実に絡んで行けるのはソフトバンクです。
同社は既にUberへの筆頭出資、 DiDiとの日本法人設立、Lyft大株主Fortressの買収、という包囲網を形成しており、日本の配車サービスとそれに付随する乗り物系サービスの先頭に立つことは確実です。
気付いた時すでに遅く孫さんに擦り寄ったトヨタ
Maasに憧れてカーシェアを始めてみたドコモ
こういう形で一気にマーケットを掬うソフトバンク
時価総額上位の三社ですが、やはり経営者の格が数段違う。楽天すごいな!
15年に出資した時には、今さらリフトなんてとみんな思っていたもんなあ... 300億円強出資して11%持ったから、IPOして2兆円つけば2,000億円くらいに化けるわけで、素晴らしい投資ですね。