5G対応モデムチップ、来年まで電話に搭載せず=インテル
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消費者が何に対してお金を払うのか、という点だと思う。
Appleは最新技術について、最近はSamsungはHuaweiに劣後して搭載している。それでもハイスペックモデル領域では高いシェア(台数シェアは、他社が幅広いモデルを揃えているのが大きいと思う)。最新技術を搭載することで先進的というブランディングはできるが、一方でそれが全てではない。そして劣後していても、これまで売れてきた。
一方、最近は既報の通り売上を伸ばせておらず、価格の高さも裏目に出ている。そのなかで5Gチップを載せれば原価が高くなるが、競合に比べて遅くなるのがどれだけよいのか。
実際にユーザーが基地局・電波網の整備がどれだけ進んでメリットを享受できるかが、それに影響しそうな気もする。地域単位でも違うだろうし、それを細かい枝番はあるがグローバル1モデルでやっている強さも弱さもある。基地局整備は累積的に行われていくが、中古価値という点では2020年時点だけでなく交換サイクル(3-5年くらい)も見据えてのどれくらい5Gが浸透すると想定するかが影響してきそう。Appleとサムスンの5G搭載のタイミングは、まさに両社のキャラの違い。
ミリ波と呼ばれる扱いの難しい通信技術である5G搭載の早さは国を挙げてパリパリ全開の韓国メーカーに分がある。
国としても電波法の整備もソコソコに(というか穴だらけの状態で)今春から商用5Gサービスを開始させちゃうあたり、とても日本や米国には真似できない。
開発モデルの多いサムスンならば「はい、これが世界初の5G搭載モデルです」と言えば、それでアーリーアダプターは喜んで買うし、顧客にとって実際にミリ波の通信がどれだけ使えるかは副次的な問題とさえ言える。
万一、ファーウェイに先を越されればサムスンの顧客は容易にファーウェイに流れる。
一方でAppleは少なくとも4Gまでの無線技術については世界一の設計技術を有しており、見えにくい部分ながら毎度iPhoneでは愚直にブラッシュアップを重ねている。
顧客もアーリーアダプターだけでなくアーリーマジョリティからレイトマジョリティまで幅広くロイヤルカスタマーを抱えており、彼らを失望することは許されない。
ゆえに、「はい、これが5G対応iPhoneです。確実なミリ波通信が可能です」と言えるレベルまでは、商用モデルに搭載してくることはないと思う。