食道がんに光免疫療法の治験開始へ がん研東病院
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土井先生のところでの光免疫療法(私は抗体療法と言ったほうが良いと個人的には思います)の新しい治験の計画が発表されました。
ニュースのポイントは記事にある通り、食道がんを対象としているところです。
これまで国内外で進行、又は、計画してきた治験は頭頸部がんでしたのでこれはとても大きな違いです。
この光免疫療法については、NewsPicksでもこれまで色々とコメントしてきましたのでまとめておきます。
NIHの小林先生が開発してきた光免疫療法(NIR-PIT:Near infrared photo-immunotherapy)は、簡単に言うと光吸収物をひっつけた抗体をがんに引っ付けて、そこに近赤外線をあてる事によって、抗がん作用を発揮させる新しいメカニズムで、コンセプトが非常にわかりやすい治療法です。実用化は楽天アスピリアンと組んで進めています。
一番最近出た関連論文のニュース
https://newspicks.com/news/3441488?ref=user_1181702
論文リンク: https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acscentsci.8b00565
参考:Rakuten Aspyrian「父の治療には、間に合わなかったが。」
https://rakutenaspyrian.jp/about-us/rakuten-aspyrian-japan-kk/ほとんどの癌がいくつかのタイプの癌のヘテロなのでそれら全ての抗体を作っていく作業が大変なものの、赤外線やα線などをつかった方法があり研究が日々進化しています。感染症癌の予防や早期ガンの発見手段の高度化で癌包囲網は着実に狭まってますね