「いきなり!ステーキ」米で苦戦 本場で厚い壁、6割を閉店
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下記3つの理由からだと考えます。
①アメリカ人にとっては「いきなり!ステーキ」のステーキが本格的じゃない
②低価格を売りにしたため顧客層(高所得、低所得)が混じり、リピート顧客が集まらなかった(嫌がられる)
③観光客はわざわざ行かない
①アメリカ人にとっては「いきなり!ステーキ」のステーキが本格的じゃない
多くのアメリカ人はステーキとハンバーガーに対する非常に強いこだわりを持っています。
レストランでも焼き具合が気に入らなかったら焼き直しをしてもらったり、二度とその店に行かなかったりというのを見かけます。
「本格的なステーキを低価格で!」というのは、アメリカ企業が「本格的な寿司を低価格で!」と日本に進出してカリフォルニアロールを出しているような傲慢さを感じます。
②低価格を売りにしたため顧客層(高所得、低所得)が混じり、リピート顧客が集まらなかった(嫌がられる)
記事中の『米国ではステーキは特別な日に食べるというイメージが強く』は正しくもあり、間違ってもいます。
多くのアメリカ人にとってステーキは一般的です。どのスーパーでもお肉コーナーにはステーキ用のお肉を置いています。
値段もピンキリで「安くステーキを食べること」は可能です。
では、レストランではどうか?
高所得層のアメリカ人にとって、ステーキハウスで食べることは一般的で、平日の夜にも多くのカップルや家族連れを見かけます。
中所得層は、ステーキハウスは「特別な日」(誕生日だったり、記念日だったり)にしか行かないか、中価格のレストランに行くかです。
低所得層は、ステーキハウスに行く日は「特別な日」になります。
上記のように、所得層により行くレストランが分かれています。
「安いけど高品質」は顧客層が混じるため、「雰囲気」を重視する層はリピートしません。
同じ理由で吉野家がアメリカで失敗したと言われています。
③観光客はわざわざ行かない
世界中、アメリカ中の観光客がニューヨークシティに集まります。
では観光客がわざわざ「日本のステーキを食べに行くか?」答えはNoでしょう。
個人的には、この失敗で「アメリカ進出は難しい」と安易な結論を出すのではなく、
今後アメリカで「どのようにすれば成功できるのか?」につなげて、
アメリカに進出して成功する日系企業が増えて欲しいと思います。
注目のコメント
いやいや、ステーキは日本のほうがよほど特別。「いきなり」の肉の量が少なかったんじゃないですかね?アメリカの普通のステーキの体積は、日本のレストランの4倍(面積2倍x厚さ2倍)ぐらいの感覚ですから。Saitouさんの仰るように、普通に朝食メニューに「モーニング・ステーキ」とかありますし。
それに、アメリカは、座って食べられる激安ステーキチェーン(Sizzlerとか)がたくさんあって、競争が激しいです。
ナスダックに上場したくてNYに出たのでしょうが、そりゃ、アメリカの寿司チェーンが日本に進出して勝てるんかいな、という話ですよね・・高級業態じゃないと難しいと思うね。日本からなら圧倒的に和牛で超高級業態でやるべき。香港に進出したWAGYUMAFIAもそのうちアメリカに進出しますよ
・立ち食いが馴染まなかったのでは?ステーキレストランにアメリカで入ってみたらわかるが、皆さん結構貫禄のある立派なお腹の方が多いわけで、そんな人たちはやっぱり座って食べたい。
・ステーキの焼き加減と肉の質に死ぬほどこだわるのがアメリカ人。もし、焼き加減がダメで焼き過ぎでもレア過ぎても即焼き直し!を命じる人も多い。焼き直しは日本にはあまり無いだろう。アメリカと日本とではステーキに求めているものが違う。
・スーパーなどでも非常に分厚い良質なお肉が売られており、家のベランダなどにグリルがあってしっかり肉を焼ける家も多い。日本とは家庭での環境も大きく異なる。高級なステーキレストランから気軽に食べられるチェーン店などジャンルが多く、競合も多いだろう。
・色々書いてみたけど単純に飽きられた…という可能性もあるのか。1号店はウケてたわけだし。出店をニューヨークに集中させたのは間違いだったのでは?と思う。サンフランシスコとかロスアンゼルスとか大都市圏にもちょこちょこ作るのが正解だったのでは…