米中高生の電子たばこ喫煙者、360万人に この1年で急増
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私も度々NP上でも取り上げていますが、この電子タバコ、e-cigaretteの問題は国際的な医学雑誌でも公衆衛生的な問題として度々特集を組まれています。当初は禁煙治療の一手段として用いられはじめたもので、現在でもこのe-cigaretteを使って禁煙治療をまじめに頑張っていらっしゃる方もいます。少なくとも従来のタバコと比べれば健康被害が少ないだろうという見解は、多数の研究結果からある程度一致して得られたものです。また、最近ではニコチンパッチなどのニコチン代替療法よりも電子タバコの方が有効であったとの報告も上がり、話題となっています。
一方で、問題となっているのは、「治療」ではなく、記事にもあるような喫煙習慣のなかった若者による「娯楽」としての利用です。簡単に手に入ること、そのデザイン性、500近くもあるブランド、8000近くバリエーションのあるフレーバーが若者の心をくすぐり、これまで喫煙習慣のなかった人に多くのニコチン中毒を生みました。また、e-cigaretteは液体を中に詰め、その蒸気を吸うような構造になっていますが、液体に8000種類もある様々なフレーバー成分が含まれ、それらの安全性に科学的実証がなく、今後様々な健康被害を生む可能性が懸念されています。未知のがんリスクなどが将来明らかになる危険性を秘めているということです。
e-cigaretteによる新たなニコチン中毒患者と未知の危険性。e-cigaretteの恩恵を受けた禁煙者をはるかに上回る数の被害を生む可能性に、いま米国は頭を悩ませています。これ!写真になっているJuulは、SFのスタートアップで、昨年12月に、Altria(旧フィリップモリス)からなんと$13bil.という法外な資金を調達した会社です。
こういう社会のためにならないベンチャーが、よりによって意識高い系のSF市内から出るという、本当に最近の若い者は何をやっているのですか!とオバサンは怒っております。英語だが、下記のAxios記事が調査についてまとまっている。
幾つかキーポイントを書くと
・高校生の27.1%、中学生の7.2%がタバコ関連製品を使用した
・プロダクト別には電子タバコが一番多く20.8%、タバコは8.1%、葉巻7.6%と続く(複数のタバコ関連製品を使用している学生も一定いる)
http://bit.ly/2I7q8YZ