ゴッホの「贋作」、実は本物だった 米美術館所蔵、再鑑定で判明
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ゴッホは生前、絵がほとんど売れなかったこともあり、作品の記録がつくられておらず、そのこともあって、贋作は多いですね。今回決め手となったのは、この絵の下に別の絵が描かれていたのが確認されたことですが、画材を買う金に窮していたゴッホが、画布を使いまわしたことから起きたことです。
多くの絵画が、真作か贋作か、専門家でも意見が分かれ、挙句に化学物質の測定で判定したりします。見方を変えれば、絵の素晴らしさというのは、真作か贋作かどうかではなく、模倣であっても絵としては素晴らしいということもありうる、ということになります。また、絵に値段をつけるというのが本来無理な話で、真作は芸術的な価値というより歴史史料的な価値があるから、といった説明をせざるをえません(芸術的な価値だけなら、模倣でもコピーでもないとはいえないので)。こういった逆転事例があると偽物と鑑定されても捨てれませんね。
>ゴッホ美術館には毎年200点ほど真贋(しんがん)の鑑定依頼が舞い込むが、1988年以降、真作と認められたのは14点にとどまるという。