中露北を念頭、米が日本に新レーダー配備検討
読売新聞
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これはアメリカ本土弾道ミサイル防衛網(GBI)の一部になるもので、ハワイに配備されるHDR-Hと太平洋のどこかに配備されるHDR-Pそしてアラスカのクリア空軍基地に置かれるLRDRから構成されます。
要は太平洋のどこかとされてきたHDR-Pの配備場所を日本に、という話のようですね。
HDRに使われるlRDRレーダーはロッキードマーチン製で、日本が導入するイージスアショアの大型版に当たります。
その大きさはイージス艦に搭載されている弾道ミサイル対処レーダー(AN/SPY-1)の25倍のアンテナ面積に相当します。
殆ど純粋にアメリカ本土防衛のためのものですが、逆にいえばアメリカの核防衛網の基幹部分の一つを日本が担うことで、日米同盟を強化するというメリットも日本にはあるでしょう。
あとはどの程度のレーダー情報が日本に提供されるのかがポイントになりそうです。今月発表された「ミサイル防衛見直し」の一貫として、米本土防衛用のレーダ配備を強化する。冷戦期にはソ連のICBMの早期警戒システム(BMEWS)用レーダーがグリーンランド、イギリスに設置されていたことを考えると、脅威の性質が変化していることが象徴される。
「ミサイル防衛見直し」では本土防衛用のインターセプター配備数は「現有44基から64基に増やす」で、依然として中国の戦略核を無力化できない、という建てつけになっている。しかし強力な地上配備型レーダの設置は、中国の戦略抑止力に対する脅威、として受け止めることはほぼ確実だろう。