【秘話】辞めマッキンゼー✕辞めアップルが挑む、すごい板金屋
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昨年来、ずっと取材を続けてきた興味深いスタートアップがあります。東京・浅草に本社を構えるキャディ。「モノづくり界のAmazon」とも呼べるプラットフォームを展開する企業です。
特注品である「板金」の注文は、とかく非効率な世界です。そこにテクノロジーを導入することで、サクサクと見積もりを出し、注文までできてしまうという技術を持ちます。
キーマンはマッキンゼー出身の代表・加藤勇志郎氏と、元アップルの技術者でAirpodsの開発をリードしていた小橋昭文CTO。本日の前編では、加藤氏のお話を元に徹底レポートします。Newspicksの池田さんに丁寧に取材いただきました。
板金加工の分野に限らず、製造業においては色々な負があります。代表的なものが相見積もり地獄と下請け構造による赤字受注だと思っています。ここを発端に、町工場や製造メーカーが抱える課題を支え、本当に強くて豊かなモノづくり産業に貢献してきたいです。
町工場の日青工業さんにいるときに、Newspicksの方に、「加藤さん、工場に入った瞬間に明るい表情になって、とても楽しそうなんですけどなんでですか?」と言われたのがとても印象に残っていますw
めちゃくちゃ楽しいです、町工場!昨年12月にキャディに出資させて頂きました。
同社の凄さはいくつもあるのですが、一つが発注者と受注者双方にとってメリットがある事業モデルです。本記事で触れられている町工場の「原価計算の精緻化」は、これまでコスト構造が「どんぶり勘定」だった町工場に、無料でコスト構造の解析、可視化効果がある点。見積もりを精緻化すると共に、自社の生産キャパシティも可視化することで、空き稼働を有効活用し追加受注を受けることが可能になります。古い業界に泥臭く挑む経営陣に、大いに期待しています!