地球温暖化で「コーヒー豆が絶滅する」 科学者らが警告
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温暖化の影響で、私たちが普段主に口にするコーヒー原種であるアラビカ種などが、絶滅するかもしれないという記事。
科学ジャーナルのScience Advancesに掲載された論文の情報らしいが、2100年までに現在の農地の50パーセント以上が使えなくなり、エチオピアのコーヒー関連産業が打撃を受けるだろうと言われている。
事実であるとしても、品種改良や栽培拠点を変えるなどする時間はまだあるのではなかろうか。
注目のコメント
コーヒーだけじゃないですよ。皆さんの足元である日本の農業もそうなので、目を向けて考えてもらいたいです。
日本でも米、野菜、果物など美味しいものはより高地か北かになっています。我々の地域は仁多米という5年連続で食味鑑定特Aとかを取ったり、700年代に記された出雲国風土記にも記載されるほど昔からの米所という地域なんですが、コシヒカリ栽培ではメインとなる標高350~400はなんとかできる(秀品率は下がる)ぐらいで、今では標高550~600mが美味しいお米の基準標高と言われてます。
標高600mだと集落の数も限られていますし、当然冬は厳しくなるので継続という意味で後継者がいません。
そういう意味では1300年前から知られた産地が温暖化により絶滅する可能性がなきにしもあらずです。
暑さに対応する品種に切り替えることで乗りきっていくしかないのですが、そこも限界があります。ゲノム編集で対暑性の高い品種をと言われますが、現在流通している品種で対暑性に優れた物は少し寒くなったら過剰に反応して食味が悪かったり、収量が下がったりします。ゲノム編集でそういった植物生理までいじれるのかは疑問があります。
植物工場は今のところ採算性の問題で穀物や重量野菜、果菜類には手を出せていませんし、日本の農家は目まぐるしく条件の変わる気象環境を技術で乗りきってるわけです。
エアコンが常に稼働している都市生活だと中々実感できないかもしれませんが、日本の農業からも様々なことが見えるので遠いコーヒーだけではなく、近くの農家さんにも興味を持って気象環境を考えて貰えればと思います。コーヒーだけじゃありませんよね。
ワインの葡萄も産地がどんどん北上(南半球では南へ移動)していますし、農作物だけじゃなくて、海産物だって異変の起きない年がありませんものね。地球温暖化の進行に伴ってコーヒー豆の産地も移動していくという考え方は、環境問題に対する回答にはならない。
そして地球温暖化の影響は、コーヒー豆に限った話ではない。
コーヒー豆を、地球温暖化を解決に向かわせた「最初の産物」として象徴化するような施策こそが求められている。
少なくとも、そう思いたい。