【ピーター・ティール】どうすれば口コミでユーザーを増やせるか?
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インターネットでビジネスをするなら、ユーザーの獲得は大きな課題だ。というか、ユーザーの獲得にレバレッジをかけられるところに、インターネットビジネスの醍醐味があると思っている。リアルビジネスでは、キャパシティの壁にぶつかるが(飲食店でもホテルでも交通でもキャパに限界がある)ネットは、そこを限りなく青天井にできるからだ。
▼記事より引用
ホフマン:ユーザーの獲得について、ペイパルのチームが成し遂げた最大の発明はこういうことだった。
「インターネットでサービスをやっている連中は、そろいもそろって広告にカネを払ってる。僕らはもっと利口なやり方をするんだ。ユーザーにカネを渡すだけでいいじゃないか。僕らがやっているのは送金ビジネスなんだから、ユーザーに送金するためのカネを配るのは理にかなっている」。
▲引用終わり
特に上記引用部分には同意できる。WAmazingは日本全国の空港で訪日外国人旅行者に無料のSIMを配りまくっている。まぁユーザーにカネをバラまいているのと同じだ。よく「大丈夫ですか?」と聞かれる。
しかし、仮に外国で、100円でアプリインストールユーザーを獲得できたとして、そのうち何人が日本旅行に来るだろうか?
(今、FacebookやInstagramで1アプリインストールユーザーを100円や200円で獲得できることは滅多にない。500円以上は覚悟しないとダメだ。)
中国本土から日本にやってくる人は、14億弱のうち800万人。0.6%でしかない。1%以下だ。100円でユーザーを獲得できたたとして、確率的には、訪日する中国人を広告で獲得しようとすれば、10000円になってしまう。
訪日外国人客は2018年に3000万人を超えたが、それでも世界の国際旅客人口(国境をまたいで旅行する人口)は2015年時点でも12億を越えている。世界70億人のうち、誰がその12億に該当するか、そして、日本に来る3000万人になるか、わからないところに広告を打つのは砂漠に水を撒くようなものだ。
しかし、世界に向かって広告を打つことは特に何も言われないが、日本国内の空港で無料のSIMを配ることには、周囲から口々に「大丈夫?(=正気ですか?)」と言われる。確かに大企業で決裁を取る自信は私もなくて独立。みんなが「ばかげている」と思うことを本気でやりぬくことが可能なのはスタートアップの楽しさだ。ペイパルの成長策がカジュアルに語られています。
「複利」の効果を、ユーザー数に応用して、成長につなげたという話なのですが、あっさり語られていて、ペイパルの凄さが伝わってきません笑
いまや、多くのサービスがその手法を導入しているからでしょうね。
「送金を受け取るためにペイパルに登録したユーザーにキャッシュバックするという形をとれば、ユーザーの獲得コストは20ドルで済む。紹介者に10ドル、新規ユーザーに10ドルだ」
「たった24人で始めたとしても、複利の効果が働けば、11月の半ばには24人が1000人になっている。99年の年末までに、僕らのユーザー数おいうは1万3000人になっていた。2000年2月の頭には10万人に達している。2000年4月の半ば、ユーザー数は100万人を突破した」非常に真っ当なマーケット感覚。
マーケティングの打ち手は、これくらいシンプルで本質を突いたものにしたい。
"「インターネットでサービスをやっている連中は、そろいもそろって広告にカネを払ってる。僕らはもっと利口なやり方をするんだ。ユーザーにカネを渡すだけでいいじゃないか。僕らがやっているのは送金ビジネスなんだから、ユーザーに送金するためのカネを配るのは理にかなっている」。"
SNSを有効活用できているブランドは、ネットワーク効果を活かしていることは間違えない。
ブランドを軸にネットワークが広がっていく姿を想像し、そのためのコンテンツを生み出すことがマーケターの重要な役割になってきている。