薬局「地域密着型」を新設 専門型と区分、服薬一元管理 国会提出へ
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重要なニュースだと思いますが、ニューズピックスであがってこなかったので、取り上げました。患者さんの健康のことを第一に考えると、薬剤は「安全に」「確実に」届くことが重要です。
薬局の機能を分けること、地域密着型の薬局を新設することは「安全に」薬を届けることには繋がりそうですが、それでは片手落ちです。
地域の決まった薬局で薬をもらうようにするという誘導は、複数医療機関による重複処方の防止、良質なコミュニケーションの増加にはつながるでしょう。しかし、機能を分け、薬局を限定することでアクセスが悪くなれば、処方した薬剤を入手するという側面にとってはマイナスです。
アクセスを悪くせず、安全性を高めることは、薬剤の情報システムを全国的に統一する、オンライン薬局を用いるなど、IT時代の技術で実現可能でしょう。コストが課題になるでしょうが、情報システムを一括管理し、データベースができれば無駄な処方、人件費などを抑えられ、長期的にも課題であり続けるかと言われればそれはわかりません。
安全で確実な薬剤管理には何が必要か、患者さんの健康というアウトカムから目をそらさずに政策決定をしていただきたいと思います。ついに。経産省在職中も話題に上がっていました。
実は薬機法上は「調剤」という行為が厳密には定義されていません。ICT化が進み、ロボット他も徐々に社会への実装が進んでいる中、手作業という意味での「調剤」(つまりピッキング等)も高い専門性を有する薬剤師が担っている現状があります。(調剤事務の方がこれらを担うことは法律的にはグレーです)
調剤の自動化や、そこまで行かずとも定義の明確化により他の職種への委任を可能とするといったことで、地域包括ケアにおける(特に高齢者の)健康維持・増進をになる主体として薬剤師の活躍の可能性が広がっていく余地があります。まちの薬局が薬局1.0なら、門前薬局は2.0、再びよりもどしで街のかかりつけ薬局に訪問もするようになる薬局3.0時代。
かかりつけ薬局へのインセンティブをより強化していくようです。ただかかりつけ薬局として暮らしの動線に薬局がある場合だといいですが、地方だと薬局がないところもあるので、結局病院の近くにある方が便利だったりする。都会は数多くの病院にかかっている方が多いですが、地方だとそこまで多くはないですから。
あとはかかりつけ薬局になると、1つの薬局がこれまで以上に多くの薬剤の在庫を抱えないと対応できなくなり、グループ化や大手が席巻していくんじゃないのかなーと思ったりしてます。
このあたりどうなっていくかは注目ですね。