【CES 2019】「アレクサ」vs「ヘイ、グーグル」繰り広げられる縄張り争い
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注目のコメント
踏み込みが足りない記事なので、3点補足します。
①アマゾンやグーグルはライセンス料のようなものを課金して音声システムを提供しているはずだ。
そんなはずはない。
=参考=
AmazonがあらゆるサードパーティデバイスにAlexa機能を持たせるべくSDKを無料オープンソースで公開
https://jp.techcrunch.com/2017/08/18/20170817amazon-opens-up-access-to-developer-tools-for-adding-alexa-to-commercial-products/
②「アレクサ」や「ヘイ、グーグル」と話しかけない限りマイクロフォンは起動していないとされるが、本当に何も聞いていないのかの確証はどこにもない。
確証はないが、合理的な根拠はある
【戦略視点】信用に関わるのでやらない。スマホも盗聴されるリスクはあり、本質的には同じ。このリスクが心配なら、全てのマイク付きIoT機器を使わない方が良い。
【技術視点】起動速度を上げるため、起動ワードだけへの反応をデバイス上で処理する必要があり、全ての会話をクラウドにアップしたら速度が落ちる
③たとえば「マヨネーズを買っておいて」と冷蔵庫のAIアシスタントに話しかけたとしよう。どのブランドのマヨネーズを頼むのか、どのショッピングサイトから購入するのか、こまごまと設定しない限り、AIアシスタントが牛耳ることになるだろう。
これはリスクと捉えるか、便利と捉えるか
【Amazon】購買につなげる傾向が強く、ダッシュボタン的な発想で、利便性を追求しそう
【Google】合理的な公平性に気を使うので、いくつか施策を打ちそう
【広告視点】WEB検索の一覧表示より、音声一発回答の価値が大きく、広告単価が上がりそう
ちなみに、LINE ClovaはCESに出展してませんが、Gateboxチームは渡米して展示してました。(LINEはGateboxを買収して支援中)
https://gatebox.aiアマゾンとグーグルの本質的な「儲け」競争は、AWS vs. GoogleCloud、つまりクラウドインフラ分野である、と私は理解しています。アプリを開発する人たちが、これらのホスティング・サービスを使う競争です。
アマゾンの利益はeコマースでは「トントン」でほとんど儲けがなく、ほぼすべてAWSで儲けています。グーグルは、2006年からのHadoopフェーズで、せっかくオープンソースに大いに寄与したのにインフラはほとんどAWSに持っていかれたので、今のTensorFlowではクラウドサービスとチップ(TPU)のセットでエコシステム囲い込みを一生懸命やって、頭角を現しています。
AIは「クラウドとビッグデータ」の続きですが、この戦場の現在の局面では、この2社にエンタープライズ向けのマイクロソフトAsurを加えた3社が主要プレイヤー。GAFAといいますが、Fともう一つのAはその意味で存在感が薄まりつつあります。<追記>佐々木 励さん、補足ありがとうございます。
<元コメント>ん?そうなんですか?AmazonやGoogleは、自分たちの領域に引き入れるために、タダで提供しているのだと思っていましたが。。ここが「はずだ」というのは、記事としてまずくないですか?メーカーやAmazonやGoogleに聞けばすぐに分かるところなのに。このような戦略を採るのであれば、Androidからライセンス料を取ると思いますが、そうしていないので、違和感があります。ちょっと調べてみます。
<引用>単純なところでは、売り上げの競争だ。アマゾンやグーグルはライセンス料のようなものを課金して音声システムを提供しているはずだ。それが広まれば広まるほど、売り上げは拡大する。